デビットカード、不正利用される
1. アメリカでの銀行口座の開設
アメリカに来て最初にすべきことの1つに銀行口座の開設がありますが、私も9月に移り住んできた時に口座を開設しました。最初は、大手のCity BankやBank of Americaがいいかなと思っていたのですが、City Bankでは、身分証に加えて、所属先(私の場合はコロンビア大学)からアメリカに住んでいるという内容の証明書をもらってこいと言われてしまい、その日のうちに口座を開設したいと思っていたこともあってCity Bankは断念することに。
そこで、もう少し小さな銀行だったらどうだろうと、夫も使用しているM&T Bankに行ったところ、身分証だけで口座の開設をしてもらえました。ただ、この場合も、パスポートと自動車の免許証というように2種類の身分証が必要とのことで、私の場合は、パスポートとビザで証明ができました。
ニューヨークでバンカーというと高級なスーツをビシッと着こなしているイメージがありますが(そして、最初に行ったCity Bankの担当者はまさにこんな感じの人だったのですが)、M&T Bankはちょっと牧歌的な雰囲気というか、窓口スタッフものんびりした感じで、私の辿々しい英語でも気長に対応してくれるし、その割に仕事はきっちりやってくれるので、結果的にこの銀行を選んでよかったなと思っています。M&T Bankはニューヨーク州のバッファローに本店がある地方銀行ですが、ニューヨーク市内にもたくさんの支店を出しているので全く不自由はありません。
2. デビットカードの不正使用事件
さて、そんなM&T Bankのデビットカードが不正使用される事件が起こりました。ある日曜日、ふと携帯を見ると、M&T Bankから「A transaction identified as suspicious on your DBTCRD occurred at ○:○○ AM on ○○○○, 2024.(2024年○月○日○時○分、あなたのDBTCRDで疑わしいとされた取引が発生しました)」という内容のメールが信じられないほど届いており、メールを読んでいる間にもどんどん送られてくるではないですか。急いで銀行アプリで確認すると、身に覚えのない引き落としがたくさんされている・・・!後から落ち着いてメールを数えたら、48通のメールが数分おきに届いていました。中には300ドル近い引き落としもあり、大焦り。急いで銀行に電話をしましたが、日曜日ということもあって全然つながらない・・・。仕方がないので、オンラインで一時的なカードのロックを行いました。これで、ひとまず不正な引き落としは止まるはずですが、生活費の全てをこのデビットカードで支払い、現金はほとんど持たず、そして現金を引き出す場合もデビットカードが必要になるので、死活問題です。
次の日(その日は祝日でした)銀行に電話すると、無事にスタッフにつながり、今使っているデビットカードの永久的な停止と新カードの発行をしてもらえました。M&T Bankは地方銀行でありながら日本語の通訳がいるので、大まかな要件を英語で伝えた後に日本語通訳をつけてくださいと頼めば、複雑な内容は全て通訳を通してやり取りすることができて大変ありがたいです。もっとも、なぜカードが不正利用されてしまったのかはわからずじまいでした。
スタッフからは7〜10日でデビットカードが届くと言われました。とはいえ、先日、夫がデビットカードの発行を依頼したときは「a few days(数日)」でカードが届くと言われたにもかかわらず、10日以上経った今もカードが届く気配はないので、私の手元にカードが届く日はまだ遠いと覚悟しています。