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全作良い、どこからでも聴けるアーティスト

「〇〇(バンド名)は何から聴くといいですか?」といった趣旨のツイートを見ることがある。好きな作品や代表作をおすすめすると思うが「どこから聴いても良いと思う…」と感じるアーティストもわずかだがいる。そもそも「今どきアーティストを知るときにわざわざアルバム単位では聴かない」という風潮もあるけど、せっかく勧めるならある程度まとめて勧めたい気持ちが働いてしまう。いくつか紹介していこうと思う。

teto

2022年に「the dadadadys」に改名したことで、一旦キャリアに区切りをつけた。今回の記事のヘッダーにしているバンド。活動期間中にアルバム「dystopia」「手」「超現実至上主義宣言」「愛と例話」の4作をリリース。ギターサウンドと矢継早な想像膨らむ歌詞、ここ!ってところで響くストレートな言葉。聴くたびに大ハマリしていた頃の気持ちが甦り、色々言いたくなってしまう。実際に色々言ってる。

the band apart

ベテランすぎて作品全部書けない。1st「K.AND HIS BIKE」〜5th「Scent of August」までは全英詩、6th「街の14景」〜最新作9th「Ninja of Four」は日本語の詩も取り入れた。MVやアーティスト写真にはっきりとは顔が映らないという特徴があったが、作風も同じでジャンルを説明するのが難しい。人によって好きな歌、時期がまるで違うためおすすめが参考にならない。一貫してるのは全楽器フレーズが聴いてて楽しい。

cero

アルバムは「WORLD RECORD」「My Lost City」「Obscure Ride」「POLLY LIFE MALTI SOUL」「e o」の5作リリース。サウンドの変化目まぐるしい。Obscure Ride以前、Obscure Ride以降でバンドの雰囲気が違いすぎるが、元々のファンが離れることは無かったように見えてた。変化が問題なく受け入れられた稀有なバンド。近年は詩も難解になっているけど一聴して伝わる凄味がある。最近のceroしか知らない人は、初期も良曲多いので遡って聴いてみるのもいいと思う。

JJJ

トラック(ビート)も自ら製作することが多いアーティスト。優しい温もりを感じるものだけじゃなくて、始終ギターがキンキン響くトラックもある。「Fla$hBackS」というユニットをKID FRESINO、FEBB AS YOUNG MASONの凄腕3人で組んでいた。アルバムは「Yacht Club」「HIKARI」「MAKTUB」の3作リリース。詩はゲームや映画などから連想して自分の生活や心情風景に織り交ぜたものが多く、言い回しの上手さに毎回感心してしまう。各媒体で人物像を知ると作品がもっと楽しめるかもしれない。

ゆれる

2014年を最後にアルバムをリリースしていないにもかかわらず、人気が高まっているバンド。当noteのURLを「yureru_fauxfur(ゆれる フェイクファー)」にするぐらいの敬愛。アルバムは「distractions」「multilations」「XENOtransplantations」の3作をリリース。歌詞独特すぎて好きとか嫌いとかじゃない。考察の余地残ってないアーティストほんと好き。自分にとっての初ライブ感想はうるさすぎてどうかしていた。

おわりに

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