FCに入ってわかった、推しとの間に保ちたい適正距離
※この記事は以前ほかで書いていたブログの記事に少し手を加えたものです。
40代半ばにして、初めて入ったFC。
FC会員だけに先に教えてくれる情報とかもけっこうあるし、FCといえばファンイベ。
私が入ったFCも、コロナ禍が落ち着いてきたせいかファンイベが開催されることになり、抽選があった。
でもまったく興味なくて、応募すらしなかった。
いや、興味ないというか、単純に怖い。
私にとって、推しはあくまでもステージとか舞台の上で輝くスターでいてほしくて、そこから一段降りて(というイメージ)FC会員と交流しようとしなくていい存在。
推しが立つステージとファンがいる客席との間にある距離を、物理的にも心理的にも保ちたい。
それより近くなりたくない。
ライブとか舞台は近い席で観たいけどそれとは違って、なんつうかFC会員にそこまで媚を売らなくていいよって思う。
もちろんファンイベに参加したところで、実際に推しとの物理的・心理的距離が縮まるわけではないんだけど、それでも。
一瞬でも「近いつもり」になりたくないというか、勘違いしたくないというか……。
だって怖いじゃん、そこで勘違いしたら地獄の始まりですよ。
自分でも何言ってるのかよくわからなくなってきたけど、なんか怖いのよ。
考えてみればFCに入った推しに限らず、昔からどの推しが本業以外のことをやってても、ほとんど興味が持てない。
たとえば歌手だけどドラマに出るとか、俳優だけど歌を歌うとか。
畑違いの分野に推しが挑戦するとなっても、もちろん心の中で応援はするけど、積極的に見ようと思わない。
タイミングが合って気が向けば見るけど、自分の予定を合わせてわざわざ見たりはしない。
歌手なら歌が聴きたいしライブが観たい、俳優ならドラマとか映画とかの作品が観たい。
作家なら小説とかエッセイとか漫画が読みたい。
あくまでも本業での活躍とか作品が観たいので、本業以外のことに関しては私の中の優先順位がガクッと下がる。
昔は見たこともあったけど、だいたい「えっ!こっちの世界でも行けるのでは?すごい!」ってならないし……。
そしてファンイベも、私にとっては「本業以外のこと」に入るのかも。
私にとってFCは「推しをもっと近くに感じたい!もっと応援したい!ファンイベで会いたい!」というものではなく。
チケット先行とか生配信とか円盤の特別仕様とか「ちょっとだけ優遇サービスがありますよー」くらいのもの。
「応援したい!」はもちろんあるけど「近くで会いたい!」ではない。
万が一、近くで会えてしまったら、そこで私の寿命が尽きる。
推しが放つまばゆくて力強い光線に一瞬で焼かれて灰になる。
ああなるほど。
ガチ勢になるのが怖いんだな、私は。
FCに入ってる時点でまあまあなガチ勢だけど、近くで会えてしまったらきっといま以上にガチ勢になってしまう。
そんな本気で好きになってしまったら、裏切られたときが怖い。立ち直れない。
ああなるほど。
ガチ勢になった自分を想像すると情緒が乱れて日常がまともに送れなくなるから、自分でブレーキを掛けてるんだな、私。
いやそれはそれで怖くね?
ブレーキを掛けないとどうなるかわからない、ってことだもんね。
うん、何ごとも適正距離を保つのって大事。
推しの身の安全と、自分の日常を守るためにも。
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