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そんなもの、で終わらせない

喉元過ぎればなんとやらで、あんなに大変だった妊娠中の記憶や子育ての記憶が、だんだん風化されていく今日この頃。そこをぐいっと引き戻してくれたのが、こちらのクラファン「rinpanーリンパンー」プロジェクト。昨年11月、ライティングを担当させていただいた案件だ。

妊娠前から出産後まで、ずーーーっと同じワークパンツ<rinpan>で、オシャレも仕事もあきらめないで過ごせる。
気持ちも体型も体調も揺らぎやすいこの時期を、変わらずシームレスに寄り添ってくれる、頼りになる1本なのだ。

このワークパンツは、土木現場で働くことを諦めざるを得なかった、宮崎在住の女性から生まれた。自分がすでに通り過ぎたライフステージを、これから迎えるであろう多くの女性たちに向けた、あるいは全世界中の女性に向けた、魂の贈り物。そこに並々ならぬ情熱を込めて一から制作することを決めた実行者・倉 倫子さんは本当にすごいと思う。


何が違う?マタニティーワークパンツ rinpan の特徴

マタニティーパンツって、珍しいんだっけ?
そう思った方もいるのでは。

 …見てください!

一見、ふつうにカッコいいスリムパンツなのに、

マタニティー期の女性も履けちゃうぅぅぅぅぅ(もちろん上↑と同じパンツ)

モデルさん:妊娠10カ月(撮影当時)
こちらも撮影当時、妊娠10カ月のモデルさん(実際のパートナー様と♡)

実は両サイドに、最大30センチまで広がる秘密の“マチ”があって

途中で止めても下がらない
ここまで広がるマチが両サイドに

最大20センチ調整可能なバックアジャスターも!

履いてみた人しかわからない

私も試着してみたところ、びっくりするくらいの柔らかさ伸びの良さを実感!太もも張ってるタイプの私だけど、Sサイズでも履けた♡(ライン拾ってしまうから実際はMサイズを注文)
何より、あんなに広がるサイドのマチが、閉じて履いても全く違和感がない

マタニティー期前後の方はもちろん、お腹を締めるパンツが苦手な方にも。調整が自由にできるから、食べ過ぎてお腹パンパンになりがちな旅行に必須のアイテムじゃないかとすら思う。

詳細はMakuakeのプロジェクトページへ。プロジェクト公開期間は〜4月22日まで!

そんなもの、で片付けない

私は地元で結婚し、地元で出産した。フリーランスとして受託していた定期の仕事は、両親のサポートも受けながら妊娠9カ月までやれた。隣県に車で行き取材もしていた。

私、どんな格好だったっけ?
思い返せば、いかにもマタニティー服だね!って感じのワンピースとか、お腹にリブ編みの切り替え部分があるようなパンツの上に、ゆったりしたカットソーでお腹を隠す感じ、だったかな。
いわゆる、マタニティー期しか使えない代物だ。

毎日オフィスに行くとか土木現場に行くような仕事ではなかったので、何を着ていてもそんなに困ることはなかったけれど、そんな体型の変化に気持ちはついていけてなかったことを覚えている。

カッコよくない。人と同じことができない。何をするにも不自由。
でも、妊娠したら出産するまで「そんなもの」。マタニティー服を着ることで、自分の気持ちと現実を近づけようとしていたのかもしれない。ここにも一種の「あきらめ」があったのだろうか。私は「そんなものだから」と自分の気持ちを抑えていたのだと思う。あ、思考停止だ。

喉元過ぎれば熱さを忘れる。
子育て中のママ向け情報誌作りをやらない?そう誘われたとき、子どもを預けて働くことができていた私には、その情熱はなかった。少し前までは、そういう情報っているよね、なんて考えていたのに。
これは私にとって「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の残念な記憶。未だに忘れてない。

「そんなもの」で片付けてきた私は倉さんに出会い、本当に衝撃だった。どうしてここまでの情熱を注げるのだろうか。彼女はかつての私のように「そんなもの」と諦める気など、さらさらない。倉さんがrinpanの制作を依頼したパタンナーさんは、「大変だから、やめといた方がいい」と幾度も忠告したそうだ。アパレル業界に長くいるからわかる。お金も準備も制作も、素人が挑戦するには茨の道すぎる。

結果、パタンナーさんは倉さんの情熱を受け入れて、rinpanはこの世に誕生することになったんだけれど・・・笑。倉さんパワー恐るべし。

パタンナーの増永さん(左)と実行者・倉 倫子さん(右)

最後に・・・

プロジェクトメンバー全員で精一杯伴走したMakuakeのプロジェクトページは、あと1週間で一旦幕を閉じる。1人でも多くの方に、倉さんの思いが込もったrinpanを見てほしいと思い、ナラティブな表現でこのnoteを書いてみた。

ここまで読んでくれた方がいらっしゃったとすれば、心より感謝。

そして・・・

倉さんの思いを受け入れてくれた縫製工場が同じ宮崎県内、青島にあることも最後にお伝えさせてほしい。日本の縫製工場が激減するなか、昨年、一念発起で立ち上がった会社もまた、挑戦の真っ最中なのだ。


※記事で使用した写真は、プロジェクトメンバーの一人・中山雄太さん(ひなた写真館)撮影のものを使わせていただきました


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