中国最大のオンラインショッピングモール「タオバオ」がシニアモード導入
中国の11月11日は、「1」が並ぶことから「光棍節(こうこんせつ)」と呼ばれる「独身の日」。各大手ECサイトが一斉に大規模な販促イベントを行う「11月11日ショッピングカーニバル」としてここ数年定着しています。昨年のこのカーニバル期間、アリババグループの取引額は4982億元(当時のレートで、7兆9213億8千万円)に上ったそうです。
新浪ニュースによりますと、10月12日、中国最大のオンラインショッピングモール「タオバオ」が、今年のショッピングカーニバルを前に最新バージョンにおいて、大きな文字でシンプルな「シニアモード」を開始しました。
このシニアモードは、情報の簡素化、フォントの拡大という主要部分を改造し、年配者がより鮮明に見られて、より簡単に操作、より便利に買い物ができるようになりました。
また、シニアは視力の関係で文字を打つのに不便を感じている方が多いことから、タオバオシニアモードでは「淘小宝」というアシスタントがいて、 音声によって、ユーザーは購入したい商品を検索したり、公式のカスタマーサービスを見つけたりできるようになりました。
昨今、新型コロナウイルス感染者が減少傾向にあり、外国人観光客を受け入れ始めた国や地域も増えています。
まだもう少し時間はかかるものの、長いトンネルに光が見えてきたインバウンド。コロナ禍前では日本を訪れる中国人観光客の主流は30~40歳代でしたが、中長期的な観点から、日本の受け入れ側としては、それ以外の世代も取り込むことも視野に入れ、シニアモード導入のような取り組みを検討、工夫するのも必要ではないでしょうか。