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言葉の誤解や勘違いの事例

新型コロナウイルスワクチンの高齢者向けの接種が本格化し、国内での接種が6月9日時点で2000万回を超えたというニュースを見て、コロナ終息に少しずつ近づいていると信じてやみません。

コロナ終息後の来たるべき外国人観光客の訪日再開を見据え、やはり、現場においてお客様と接する際の対応力を強化することが大切です。訪日外国人の感情表現や価値観、発想の違いなどを前もって知っておいて、円滑なコミュニケーションがとれるように具体的に準備したいものです。
この観点から、言葉の誤解や勘違いの事例を知ることが必要だと思います。

以前、こんなことがありました。
ある台湾からの男性のお客様が百貨店で買い物をしたいとおっしゃり、同行したときのことです。店内を歩いていると、帽子売り場の前を通りかかりました。お店の方が、声をかけてきて「いかがですか、お客様ですと、この白い帽子がお顔うつりがいいのではないでしょうか」と勧めてきました。
お客様はとたんに不機嫌に!
ええ?どうしてでしょう?
なぜなら、あちらでは「白い帽子」はお葬式のときにかぶる習慣があり、
白い帽子をかぶることは、お葬式を連想し、不吉な感じがするからなのです。

続けてお店の方は、「この緑の帽子はいかがでしょう、お似合いですよ」と勧めると、

お客様はさらに不機嫌に。

というのも、
中国語で「緑の帽子」「緑帽子」というのは、「妻を寝取られた男性をあざけっていう言葉」で、人をののしる時に使う言葉でもあるのです。

白の帽子は、「お葬式を連想」
緑の帽子は、「ののしる言葉を連想」させます。

思わぬトラブルが起こらないよう、このような点を押さえておくと役立ちますね。


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