くれない月、夢の国の少年。

今日もまた、 夢をみていただけなのかもしれない。
少しずつかけてしまった心を、埋めていく。
月が赤くなって、それを眺めているように、ぼくはあなたを見つめていた。
このくらいの距離でいつまでもいられたら、幸せだったのだろうかと。
あなたを見上げているくらいが、良かったのだろうかと。

もしぼくに勇気があったら、あなたとこの月を見ているのでしょうか。

夢でこの月に何度逢えたら、あなたに云えるだろうか。それで、あなたに手が届くなら、なんてぼくは思わない。あなたは僕が見上げる距離にいてくれたらそれで良かった。あなたがぼくに歩み寄ることなんて、無くていい。
なんて今更昔見た夢を思い返す。こんなぼくはまだ夢の中で生きているのだろうか。

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