福岡ひとり旅の備忘録
自分が福岡の思い出を忘れないように書き留めます。自分が福岡にキュンとさせられたことを、私の足取りに沿って書いています。私の感情が出すぎているのは、ごめんなさい。
かなり自分本位ですが、どこかに興味をもったらぜひ教えてください!星マークが特におすすめの場所なので、その箇所だけでも!
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①みやけうどん
お腹は空いてないけど、まずは力をつけようと思い来店。数日前の福岡は、空気が濁っていて、夜の治安もちょっと悪くて、少し怖さを抱いてしまっていた。その思いに負けまいと、パワーが欲しかったのだ。
Googleマップで見つけたこのうどん屋さんは、おじいちゃん1人で営んでいた。「うどんかそばだよ」って言われて、うどんを頼み、ごぼう天と丸天ものせてみた。
すぐに出てきたのは、ほぼまるい衣しか見えない器。ちょっと笑っちゃった。箸を入れると全貌がわかって、衣の正体がごぼう天で、丸天は魚の練り物だった。衣まみれのごぼう天が優勝!
おいしいねっておじいちゃんに言ったら、「出汁しか作ってないからわからん」って言われてちょっと悲しかった。でも、今までおじいちゃんが大切にしてきた繋がりがあるから、今も続くうどん屋さんの味があった。またそれもいいかもしれない。
②☆珈琲と麦酒
ささっと後にする感じのうどん屋さんだったから、美味しいコーヒーでゆっくりできるカフェに行きたくなった。Googleマップを見てみるとなんだか雰囲気のあるカフェが。川も近かったからなんだか惹かれた。
着くと、店の前では猫の写真会が開かれていた。わ、かわいい猫と人々だ、と思いながら、知り合いが来る感じの店なのか、とこのときはちょっぴり疎外感。
でも、カウンター席につくと、優しくメニューの説明をしてくれて、目の前でコーヒーを淹れてくれた。他のお客さんは隣で他愛もない会話をしていて、途中からちょっと混ぜてくれて、福岡のおすすめをたくさん教えてもらった。福岡以外に行きたいところもできて、最後には写真まで撮ってもらっちゃった。
ちょっとの勇気から、人のあたたかさに触れられた。昼でも夜でも、福岡の今を楽しく生きている人に会うならここだ!受け入れてくれた珈琲と麦酒のお店の方、常連のお客さんたち、かっこよかったなぁ。ありがとうございました。
③鴻臚館
朝、大きい公園に行きたかった。近くにあった「BREAD」という名前のパン屋で北海道産のカボチャを使った、手作りカボチャサラダのサンドパンを買った。公園で朝ごはんを食べることは、ちょっとのお金と徒歩でできるのに贅沢な気持ちになれるよね。
近くの施設がちょうど開いたので入ってみることに。それが鴻臚館だった。飛鳥時代から平安時代まで、遣唐使などの使節の宿泊所から交易の拠点などたくさんの役割を担っていた場所だったことを知った。
今まで歴史に興味を持ったことがあまりなかったけれど、すごくわくわくした。遺跡や化石など、残っているものから暮らしを想像・推測することは、謎解きみたいだったからかな。一番の衝撃は、木簡が小さすぎたこと。想像では1mくらいあると思ってたけど、実際は20cmくらいしかなかった。他の人にとっては常識のことかもしれないが、私にとっては大きな発見。やっぱり、見ないと、行かないと、わからないものがたくさんあった。(金印を見に、博物館に行けなかったことがかなり後悔)
④福岡市美術館
公園を適当に見回っていると行き着いた。このぶらぶらも、気持ちよかった!
150円でコレクション展示が見放題ということで、これは行くしかないでしょ、と入場。なんか惹かれたものに印をつけて楽しんだ。美術館ではペンやシャーペンを使ってはいけないらひく、施設の人によくある小さな鉛筆を頂いた。常識知らずで本当にすみません。これからはこの鉛筆が使えなくなるまで、持っていって楽しみます。
田中千智さんをもっと知りたいな。生と死、自由と不自由、幸福と不幸、とかずっと境目にいる人らしい。1年ずつ加わっていく絵の完成が待ち遠しい!
⑤☆小さな焙煎所 花待ち雨珈琲
美術館に1時間くらいいたら、行けたらいいなと思っていたコーヒー屋さんが空いている時間になっていた。このお店にたどり着くまでの美術館からの道が、すごくよかった。住宅街の中にちょこちょこお店が潜んでいるので、宝探ししている感覚になる。お店はアパートの1階にあって、入っていいのかな、と思いながらもずんずんと入ってみた。
小さな空間がなぜか心地よかった。淹れ方をじっくり見せてくれたり、コーヒーについてたくさん説明してくれたり。一緒にいただいたカヌレとコーヒーを交互に味わいながらたくさん話してくれた。コーヒーは、浅煎りの爽やかさにほんのり甘さのあるホットで、冷めてきても楽しめた。常連のお客さんにも優しくしていただき、コーヒーについてちょっと詳しくなれて大満足。(ハンドドリップの大会で上位の方らしいのですが、コーヒー初心者の私に優しくたくさんのことを教えて、楽しませてくれました…!)
インフューズドコーヒーという、後からフルーツなどのシロップに漬け込んだ豆のコーヒーをいただいた。なんじゃこりゃ、ってなるほどいちごの香りがするコーヒーだった。これを飲むと他のコーヒーは全部同じに思えるけれど、でも、やっぱり普通のコーヒーに戻りたくなるらしい。
浅煎りコーヒーのお店もたくさん教えてもらえてハッピーな気持ちで店を出た。
⑥☆六本松のくつした屋さん
さっきのコーヒー屋さんで、常連のお客さんが店員さんにホワイトデーとして贈っていたのが靴下だった。うわ、やっぱ靴下を贈るっていいな、と思ったら、なんとこのアパートの2階にあるらしい。覗いていこうと思って、上へあがった。そしたら、隣のケーキ屋さんに間違って入っちゃった。整理券のある大人気のケーキ屋さんらしい。(今度行こう)
その隣のドアの前には、くつしたマークがあった。絶対こっちだと確信し、入店。そこには、ご夫婦?と色とりどりのくつしたの山々。うきゃ~~と心の中で舞い上がる。よく見てみると、たくさんの名前のついた靴下たちが。色が2色使われているものもあって、ニックネームみたいに呼ばないと判別できないらしい。そんなのかわいすぎるっ!名前がまだついてなかった靴下に、一緒に命名できたのも楽しかった。
たくさん購入してしまった。どの色似合うかな~と贈る人を考えて選ぶのが楽しすぎた。どうか喜んでくれますように。
⑦六本松 蔦屋書店
おすすめしてもらった蔦屋書店に行ってみた。スタバは教えてもらったコーヒー屋さんにお金を使いたかったからやめた。北海道の江別の蔦屋書店とは、また違った良さがあった。江別のほうが広いけど、展示のされ方、企画の魅せ方、人が居るところと本やモノの混じり方に惹かれた。
ポストカードがかわいくてつい購入。お腹が空いたので、お目当てのカフェ・コーヒーが集う薬院駅へ向かった。
⑧☆BONPOINTBLEU
珈琲と麦酒さんでも、花待ち雨珈琲さんでも、おすすめされたところ。おすすめされたオムライスとホットのカフェラテを注文。よく言うやつでしょって思われるけど、本当に今まで食べてきたオムライスのなかで1番美味しかった!!ケチャップじゃなくてクリームと明太子のソースで、ご飯は美味しいひき肉がゴロゴロ入っていた。次々と口に運んでしまっていたらしく、気づいたらあと一口になっていた。ぜっっったい食べに行ってほしい。
カフェラテもなんだこれっていうほどのもちもちの泡と、こっくりしたミルクとコーヒーの組み合わせに感動。すべてが最高だった!絶対また行く、今度はデザートも付けられるくらいおなかを空かせていこう。(ラテアートの大会に出ているすごい人がいるらしいです)
⑨FILTER SUPPLY
そのすぐ近くにあるコーヒー屋さん。ここも紹介してもらった。入ると、バーみたいな雰囲気で、ベンチしかなくて戸惑った。他のお客さんがワイングラスで飲んでいるアイスコーヒーが美味しそうで、私もそうしてみた。スッキリしていて、こんなに爽やかなコーヒーはあまりないと思う。
挽きたての豆の匂いを嗅がせてくれた。華やかでフルーティーな香りに、キュンとした!ここのコーヒーを淹れているお兄さんに、良い豆だと水に通せば90%はうまくなると教えてもらって、とりあえずハンドドリップをまた始めようと思わされた。
⑩COFFEE COUNTY Fukuoka
またすぐ歩けば見つかった。浅煎りコーヒーならここ、とこれまたおすすめされたところだ。たくさんある中から、チロル種という華やかなコーヒーを頼んでみる。
さっきが爽やかすぎたせいもあって、浅煎りなのにボディがちゃんと感じられるどっしりさのあるコーヒーだった。ジューシーともいうのかな、ボディがあるって初めて使うけど多分そういう味な気がする。本を読みながら、大贅沢時間を過ごせた。
⑪Fukuoka Guesthouse SHIP
ちょっとコーヒーを飲みすぎて気持ち悪くて、お腹も空いてなくて、宿に戻った。ゲストハウスに泊まっていた。でも、昨日はすぐ寝ちゃったこともあって、ただの寝床だったけどこの日は変わった。
帰ったら食欲も出てきて共用リビングで持ち帰ったパンを食べていると、ちょこちょこ人が集まってきて会話が始まったのだ。偶然同じ日に泊まる人たちとの会話は、緊張することなく、むしろ積極的に話せた。
同じ北海道から来た人、交換留学前に旅している韓国の学生、韓国で大学教授をしているけど1年日本を旅しに来た人、拠点を転々としながら仕事も旅もするフリーランスのデザイナー、ゲストハウスで1か月ほど暮らしながら創作していた人…。ここに来た経緯や今日楽しかった場所を共有した時間が、あたたかくて楽しくて、胸が苦しくなったりもした。
⑫らぁめん 39番地
韓国の学生がまだ夜ご飯を食べていなかったので、食欲の出てきた私は、一緒に博多ラーメンを食べに行くことにした。前に部活の同期と食べたラーメンと似ていて、優しい豚骨ラーメンだった。ラーメンと餃子より、ユジンと過ごした時間のほうが思い出深い!自分の選択にもっと自信をもって、楽しんでほしいなって思う。自分もそうしなきゃ。(さすがにパンも食べていたから、おなかはきつかった…)
⑬櫛田神社
朝、早起きして、7時にこの神社へ。街なかに堂々と現れた神社はかっこよかった。毎日参拝していそうな方もちらほらいて、地元に人に大切にされている場所だと感じた。
山笠がやっぱり大きくて圧倒された。一人で見上げていると、上から襲ってきそうと妄想しちゃうくらい、リアルで迫力がある。北海道にはない歴史のある文化が、福岡にあたたかさと安心感をもたらしているのかな。(写真はこわくて撮れなかった)
⑭☆STOCK (coffee county pain stock)
神社から少し歩いて、昨日のCOFFEE COUNTYさんの系列店であるここにモーニングを食べに来た。朝から、美味しいコーヒーとパンを味わいたくて。隣はなんと、元祖めんたい重があって、すごい列になっていた。注文したらすぐにプレートがきたので、めんたい重の列を横目に、こっちも最高ですよって心のなかで自慢しまくっていた。
素朴なパンが、たくさんの野菜やつけあわせにマッチしすぎていて、ずっと幸せだった。パンはおかわり自由だったので、途中でもう2枚追加。コーヒーは、昨日とは違う浅煎りを注文してみた。晴れていた清々しい朝にぴったりの爽やかなコーヒーで、これまた最高。
昨日のお店にいた方がこっちに出勤していたようで、覚えてくれていた。嬉しい。コーヒーはほとんど水なので、系列が同じでも味が変わったりするんですって教えてくれた。ほえ~~となって、もう一杯欲しかったけど時間がなくてやめちゃった。
帰りに、お土産のパンを買った。フルーツとナッツ類がゴロゴロ入ったパンたち、作れるようになりたいな。
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という旅でした。広くてあたたかいことが伝わったでしょうか。絶対また行きます、島も行きたいです。飲み屋さんもリベンジします。ではでは。
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