病棟へ帰る
何事もなかったかのように病棟へ戻ると、担当看護師さんが『帰ってきてくれてありがとう。』
そういった。なんだか嬉しかったのを覚えている。
それから、退院後どうするのか。どうしたいのか。
ということを話し合い、主治医と私の意見が合わず結局は転院することになった。
転院先の病院に予約を入れた。その病院は思春期の子も受け入れていたり、発達障害にも詳しい病院だったため初診は3ヶ月後だった。
そしてついに初診の日。なんとなく緊張。
初めて会う主治医。よく話を聞いてくれる優しそうな女医さんだった。心理検査しましょう。と言われ
心理検査を受けることになった。
3時間くらいの長時間だ。
検査結果が出るのは1ヶ月後くらいだと言われた。
1ヶ月後、心理検査の結果は親御さんも一緒に来られますよね?と謎に聞かれたので、いや私1人です。と答えると先生は、親御さんも一緒に来ていただきたい。と言われ驚いた。その時点で何かあるんだろうと思った。
そして、親と検査結果を聞きに行く。
すごく長い文章が書かれた紙と、数字が沢山書いてある紙を渡されどんどんと説明が進んでいく。
よくわからなかったので、適当に聞いていると、
この数値から見て、知的障害との診断です。数値から見ると中度ですね。と。そして。発達障害もありますね。と言ってたのは理解した。驚いた。療育手帳を申請した方がいいと思いますと言われた。親はその事実を受け止めきれず放心状態。親が先生に質問したことはただ一つ。それは生まれた時からですか?
先生はそうです。生まれた時からの障害です。と答えた。
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