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小さなモヤモヤを探ったら、なりたい自分が垣間見えた
昔から食べるスピードが遅い。
小学校の給食では、毎日のように「早く食べなさい」と先生に怒られ、給食の時間が憂鬱だった。高校では、午後の授業が始まる直前までお弁当を広げていた。
先日、パートナーと外食をしたとき、あとから入ってきたご夫婦がものすごいスピードで定食を食べ終えて、私たちより先にお会計をしていた。しかも、彼らは食事中はずーっとおしゃべりをしていたのに、だ。
ご夫婦が店を出ていったとき、私の定食はまだ半分くらい残っていた。
なんでこんなに食べるのが遅いんだろう?と考えてみたら、ちょっと面白かったのでnoteに書いてみる。
* * *
私なりの考察(食べるのが遅い理由)は、「喉が刺激に弱いから」だ。
多分、マイペースな性格も理由のひとつである。ただ、ゆっくり食べるときは別として、めちゃくちゃ急いで食べても、なぜか他の人より遅い。
食事中スマホ漬けになっているわけでもないし、ペラペラおしゃべりして箸が止まっているいるわけでもない。何かがおかしい。
自分の食べ方を観察したところ、一口を飲み込むまでに時間がかかると気づいた。
思い返せば、小さい頃から炭酸飲料をゴクゴク飲めず、一口ずつちみちみ飲んでいた。
早く食べるためにどんどん食べ物を口に運んでも、飲み込むスピードが追いつかなかった。
つまり、めちゃくちゃ咀嚼しているのだ。
調べてみたところ、嚥下力(食べ物を飲み込む力)が弱い人間は一定数いるらしい。
「喉起点の風邪をひきやすいタイプだ」と自覚はしていたけれど、喉の弱さが食事にも影響していたとは・・・!
「人一倍咀嚼しないと飲み込めない説」が有力かも、と考え始めたら、驚くくらいすっきりした。
ずっとモヤモヤしていたものの正体がわかって、少し心が楽になった感覚すらあった。
だが、食べるのが遅い理由がわかったことなんて、別に大した話ではない。
なんでこんなにすっきりしているんだろう?
* * *
私は、「食べるのが遅い、早くしなさい」と言われるのがとても嫌だった。(主に学校の話。家庭では一切言われなかった)
別にちんたらしているつもりはなく、急いで食べても間に合わないのだ。
怒られたときは、「ゆらりは周りに合わせて行動できない怠惰な子」と言われてるみたいで辛かった。
モヤモヤの正体、ここにあり!!!
学校の先生には、一方的に怒るのではなく、なぜ食べるのが遅いのか、一緒に考えてほしかったのだと思う。どうしても時間内に食べられないのなら、量を減らすなど対処もできたと思う。
でも、学校の先生はとても忙しい職業である。いまさら先生を責めても仕方ない。
だから、少なくとも、今後の自分の在り方を変えていこうと思った。
誰かが何かできなかったときに「あなたはできない人ですね」と冷たいレッテルを貼ることはしない。
「じゃあどうしたらいいか?」を考えて、みんなが温かくなれる道を見つける。そんな人間でありたい。
小さなモヤモヤから、なりたかった自分が垣間見えた。そんなお話。