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161『鑑定士・顔のない依頼人』偽りの中の愛?それとも本物の愛?映画鑑賞する前に・ちょっと立ち読み
劇場公開日:2013年12月13日
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この作品は鑑賞後、作品の面白さにおいて強烈な印象を残した作品です。
「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、ジェフリー・ラッシュを主演に迎えて描くミステリー。
こんにちは~
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それだけで>Happy~
それでは
作品紹介
いってみよ~う
鑑定士オールドマンが、ある日受けた電話による鑑定依頼から謎めいた物語が始まる・・・名探偵コナンのようにお決まりの殺人事件はおきませんので悪しからず(笑)
「ミステリー」
「ラブストーリー」
物語 ★★★★☆
キャスト★★★★☆
音楽 ★★★☆☆
映像 ★★★★☆
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
キャスト
ヴァージル・オールドマン
(ジェフリー・ラッシュ)
クレア
(シルビア・フークス)
ロバート
(ジム・スタージェス)
『クラウドアトラス』
ビリー
(ドナルド・サザーランド)
あらすじ
天才的な審美眼を誇る鑑定士バージル・オドマンは、資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしいという依頼を受け、ある屋敷にやってくる。しかし、依頼人の女性クレアは屋敷内のどこかにある隠し部屋にこもったまま姿を現さない。その場所を突き止めたバージルは我慢できずに部屋をのぞき見し、クレアの美しさに心を奪われる
オールドマンは一流の鑑定士として働く一方、世界の美女名画を集めることに全てを費やしているコレクターでもある‟さくら”のビリーと組んでの詐欺行為で。
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ある日 、一本の鑑定依頼の電話が入る 依頼人は若い女性クレア。
奇妙な病気のクレアは姿を現すことが出来ずオールドマンは怒りをあらわにする。それと同時に徐々に、謎めいたクレアのことが氣になってくるわけで『キライ嫌いもスキのうち』という例えもあるように。
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奇妙なクレアの生活が少しづつ分かってくると何か助けになりたいと思うようになってくるオールドマンなのです。それはまさに‟恋するおじいさん”です。
恋をすると人は誰しも視野が狭くなるのでしょう。私も例外ではありません多分。あまりにも遠い昔昔の事なので定かではないのですがね(笑)
周りからみたら分かりそうなことも冷静な判断が出来なくなってくるわけです(=_=)そんな恋の話を、信頼するロバートに逐一相談するのです。まるで友人が悩んでいるかのように、話を作り上げて…このパターン、本当にどんなドラマの世界でもあるあるですね。
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クレアとの電話一本で翻弄されるオールドマンが何だか滑稽に見え、心配になってくるのは私だけ?そんな心境になってきてしまうのです。年齢に関係なく経験とは大きなものだと思ってしまいますね。年を重ねているが、愛というものがわからない。
女性との関係が今までの人生で皆無な彼にとって、絵画以上に扱いが難しく難解なことなのです。ですがクレアにとっては扱いやすいターゲット!オールドマンは自分の更に上をいく巧妙な詐欺にあい、どツボにハマっていってしまうわけなのです。
あ~~オールドマン!!得意分野でないと我を見失う!!
感想
物語の完成度は高いもので見応えがありました。壁一面に飾られた絵画は圧巻です。謎を誘う音楽もミステリーというテーマにピッタリです。
そして、そんなミステリーに深みを出す為に、オールドマンの人物像をこんな形で描き出した。
肖像画コレクターの彼は、自宅に秘密の収集部屋を設け、無数の物言わぬ美女に囲まれて悦に入っている。それは実生活で生身の女性を知らない男が、心の空洞を埋める代替行為だ。監督はそんな主人公の薄気味悪いほど屈折したオブセッションを、豪華絢爛なセットや小道具に意匠を凝らして魅惑的に描く。こうした前半の主人公のキャラクターと周辺描写そのものが、ミステリーの壮大な伏線になっている。
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どこまでが偽りでどこまでが本物なのか「いかなる贋作の中にも必ず本物が一つ隠されている」途中分からなくなってくること必至です。
ミステリーにはよくある、一時的にでも疑心暗鬼に陥り、人間不信になること間違いなしでしょう、お決まりの感じでしょうか。破滅の気配はどこからともなく忍び寄ってくるのです。
思い込みとは恐ろしい。私も途中まで騙されてしまいました。ですがあまりにもすんなり事が運んでいくストーリー展開に一筋の疑惑が湧き上がっていくのを否定できないのです。
ここでハッピーエンドなわけないよね?って。ありえへん展開に 愕然とします。そして、え~え~こうなるの???ってビックリします( ;∀;)本当にありそうでビックリするのです。なんならどこかで同じ事あるはずだわ!そんな根拠のない確信がしてくるほどに。
伏線はビリーの言葉のなかにあったのです。ここからは私の推測ですが(ビリーの心の声の代弁)「自分の才能を認めてくれていれば・・・」「私はここまでの恨みを持たなかったかもしれない」と・・・
最後
騙していたはずが、騙されていた、信頼していたのに何故?物事には全て因果応報がある。分かりやすく言えば「原因と結果」今までしてきたことの代償とも呼べるものが存在するのでしょう。それは良くも悪くも、彼の行い次第で。
ただオールドマンの心中を察すると、そこまでする~?と言いたくなってしまうのが人情でしょうか。凄いどんでん返しでした。綺麗すぎる背負い投げ一本というぐらい、鮮やかすぎる展開に開いた口が塞がらない状況に、笑いすら出てきません(笑)
そしてクレアのオールドマンを騙している間 「心」 はどこにある?唯一重要なキーワード~贋作の中にも~「たとえ何かあろうとも 愛してる」の言葉の意味を考えずにはいられませんでした。
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映画の為に生きている(笑)
映画という名のビタミン剤
映画ドラマって本当にいいですね~💓
最後までよんでいただきありがとうございます
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