口嚙み酒とにんじん
唇や口内炎などのトラブルは脾胃の不調
神無月の語源のひとつに「噛み成し月」というものがあります。古来お酒の醸造方法として「口噛み酒」といって、米を口で噛んで吐きだし発酵を促し、酒を造っていたそうな。そんな収穫された新米を酒にする月が旧暦10月の異称となりました。
中医学で脾胃と口は関係が深く、唇や口内炎といったトラブルは脾胃の不調の現れと考えます。
ちなみに口角の横にある「地倉(ちそう)」というツボは、胃経に属します。リップクリームを塗る前に、まずは脾胃のケアを。
胃腸の働きを助け、どんな体質にも合う「にんじん」
通年見かけるにんじんですが、秋から冬にかけては寒さによって糖度が増し、柔らかく甘味もあって、季節を感じさせてくれます。
にんじんは脾胃の働きを高め、食欲不振、ゲップ、胃もたれ、便秘や下痢など、停滞しているものを巡らせてくれます。また目の諸症状にもおすすめです。冬のはじまり、どうぞご自愛を。