血と痒み~旧暦睦月~
今月の野菜「芹(セリ)」
せり、なずな、ごきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草。というわけで、春の七草のひとつ「芹(セリ)」
本来旧暦でおこなわれていたこの慣わし(今年は1/31です)は、春の大地から芽吹いたエネルギーを体内に取り込むことで、春モードにカラダにしてくれます。
このセリには、胃腸を健やかにしてくれたり、大小便を促す作用があります。そして血管を丈夫にし、血の巡りをよくしてくれる働きも。
まさにまさに、この時期のお野菜だなぁ~と効能を見て感心しきり。七草揃わなくっても「せり粥」で春の準備を~♪
血と痒み
ニキビ、吹き出物、湿疹、じんましんなどなど。推拿ではそうした赤みのある肌トラブルは「血熱」といいます。
要因のひとつとして考えられるのがストレス。過剰なストレスは氣を滞らせそれが長期間続くと、そこに熱が生じます。それがさらに続くと「血熱」を生む要因となり、皮膚にトラブルとして現れます。
また脂っこいものや、辛いもの、お酒といったものの摂り過ぎも、熱を発生させる原因となります。
熱性のものには、涼性のもので。セリは「涼血作用」のある食材で、熱を冷まして、炎症を鎮めてくれる働きがあります。
ふきのとう、かぶ、ゴーヤ、菜の花、セロリ、どくだみなどもこうした症状ではおなじみの食材です。
ストレスが一因であることを考えると、治すためにがんばって食べる!というよりは、「美味しいなぁ~♪」と喜びをもって食べることが何よりの養生かと思います。
掻痒感には「血海」
膝のお皿から指三本分、下の内側にあります。