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Civilization VII:DLCが揃うまでは未完成

シヴィライゼーションⅦをそこそこ遊んだので感想を書いていきます。プレイ時間は50時間ほどです。

新要素のレガシーパスは面白い

文明と指導者が分かれていて、古代ローマの指導者ベンジャミン・フランクリンなんかでプレイできる

本作は時代区分が古代・探検・近代の三つに分かれており、一時代終えるごとにある程度進行度がリセットされるところが過去作からの大きな変更点です。

各時代にはレガシーパスと呼ばれる目標が設定されており、達成することで有利な状態で次の時代を始めることができます。このレガシーパスを達成できるように将来を見据えて都市の内政や拡張をしていくのがストラテジーとしてかなり面白いと感じました。この辺りのゲームデザインは流石と言ったところでしょうか。

また、内政が過去作よりも適度に簡略化されたので、遊びやすくなりました。労働者はそもそも存在せず、人口が増えると直接タイルに配置してタイル改善をする形になりました。Ⅵから登場した区域も簡略化され、適当に配置してもそれなりの出力を出せるようになりました。

一方で、時代で展開しているユニットや科学や文化の研究がリセットされるため、過去作のように圧倒的な科学力を背景にした制覇勝利などは出来なくなっています。敵の弓兵を機関銃で粉砕するのとか楽しかったんですけどね……。

また、レガシーパスの内容は全プレイヤー共通でワンパターンになっているので、正直どの文明を使っても基本的な戦略はそれほど変わりません。結局、古代は図書館を建てて、探検の時代は別大陸に入植し、近代では世界中に探検家を派遣することになります。(もちろんやらなくてもいいのですが、大分不利になってしまいます)。

Ⅵではバビロンが、Ⅴではヴェネツィアなどが独自性があって好きだったのですが、本作のゲームデザイン的にそういった文明の追加は厳しい印象があります。多種多様な文明と指導者を組み合わせるのが本作の面白いところだと思いますが、若干噛み合わせが悪いように感じます。

レガシーパスが拡張されれば一気に改善されるとは思いますが、どうなんでしょうか。過去のレガシーパスの達成状況で次の時代のレガシーパスの内容が変化するとかなったら面白そうです。

開発の怠慢が見え隠れする調整

結構強い言葉を使いますが、本作最大の問題点は明らかにテストプレイをしていない作品を、あまつさえフルプライスで世に出した開発の姿勢だと思います。

明らかに未調整なんですよね、本作は。発売当初のUIとテキストのズレもそうですが、すぐに気がつくであろうバグや翻訳ミスなどがかなり放置されています。QoL部分もひどく、普通に遊んでいたら冗長に感じる部分へのケアが全くされていません。

特に、道後温泉バグは二重三重にひどいと思います。バグで効果対象が都市ではなく文明全体になっていて、ぶっ壊れ世界遺産になっているんですよね。効果が発動すると一つ一つの都市で市民のタイル配置ができるようになります。ただでさえ手間がかかるタイル配置を全都市でやらないといけないので、かなりしんどいです。

もしテストプレイをしているのなら、道後温泉を建てた時点でバグっていることに気がつきますし、さらに市民のタイル配置がダルいことも分かるはずです。しかし両方ともケアされていないので、これはテストプレイがされていないと断じざる終えません。

そもそもシヴィロペディアの内容が説明不足

こんな出来のゲームをフルプライスでリリースするのはファンをナメているとしか思えません。「シヴィライゼーションは大型DLCが出揃うまで未完成」としばしばネタで言われていますが、開発はこの言葉を本気にしすぎです。ファンからこう言われてるから未調整の作品をリリースしても良い、と考えているのが透けて見えます。

せめて、ファンに有料ベータテストをやらせるなら、本体価格を半分くらいでリリースするのが誠意というものです。一応信者なので創生者エディションを買いましたが、深く後悔しています。DLCが出揃い、セールで50%オフくらいになるまで買わなくていいと思います。お金はもっと良いゲームに使いましょう。

では、また。

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yuraha
ゲーム代やお供のお菓子やドリンク代にかわります