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イタリアンレストランの賄い事情!


はじめまして!現在料理人5年目のゆうやです!

たまにお客様からも言われたことがある「毎日こんな美味しい食事を賄いでも食べてるの?」という質問に自分の経験を踏まえてお話ししたいと思います!

僕が入社したのは19歳の時。
2階と3階の2店舗が連なっており、2階は高級店。3階は比較的カジュアルなお店という形のイタリアンレストランです。

合わせてスタッフが8人〜10人と比較的小さなお店でした。

僕が就職してから1番大変だったのは労働時間の長さや、人間関係ではなく、

「賄い」

でした。

まだ料理人としてスタートした、いやむしろスタートしてすらいない自分にとって1度に8人〜10人分の料理を決められた時間に出すことはかなり大変でした。
しかも食事は基本的に一汁三菜。。。
また、イタリアンは禁止されてました。

決められた時間になると2階にいたスタッフが上に上がってきてみんなで食卓を囲んで食事をします。
シェフが階段から上に上がってくる姿が見えると新人の僕たちはいつもドキドキしてました。
普段は優しいシェフですが料理のことに関してはスイッチがはいり、常に周りに緊張感が走ってました。

最初の頃の賄いでは、仕込みが間に合わず30分〜1時間おしてしまう事もあり、めちゃくちゃにボロクソ言われてました。

同期の中には一口食べてそのままゴミ箱に食事を捨てて、無言で立ち去るという姿も何回かありました。
その時の雰囲気といったらそれはとてもしんどいものでありました、、、。

だから毎回僕たちにとって賄いは緊張感のある命懸けの戦いでした。#ちょっとおおげさ#でもほんとうに気持ちはそれぐらい

そんな戦いを重ねに重ね時間の経過と共に次の賄いのメニューを考える時間や、作業スピードが上がり時間通りに食事を提供できる事ができるようになったりなど自分でも成長を実感する事ができてました。

さらには、時間のかかるこった料理、ハンバーガーをパンから全部作ったり、ラーメンを麺から、スープからとったりなど各々新しいことにチャレンジできるようにもなってました。

そんな事もできるのも賄いは基本的になんでも自由にやらせてくれていた事が1番大きかったです。
お店によっては残り物だけを使った賄いとか聞きますが、自分はとても恵まれているなと感じました。

そんなチャレンジをしている中、絶対美味しいに間違い無いなと自信を持っていたエビカツ×アメリケーヌソースをつくって賄いに出しました。

アメリケーヌソースも営業で使っているエビの殻をコツコツと集め普段なら捨ててしまうものから出汁を引きました。

食事が終わり席をたったあと、シェフが僕の近くにきて

「おいしかった」

と、一言言ってくれました。

シェフの口から滅多に聞けないその言葉がなによりも嬉しく、そこからさらにいろんな料理をチャレンジしおいしいを求めていくようになりました。

食事を考える事、食べてくれる人、食べておいしかったと言われる事。

おいしいはたのしいんだと

料理を通してみんなが幸福感を得られる嬉しくなる僕の思い出でした。

より一層こんな楽しい経験を得られるよう、自分のお店でお客様と楽しく居心地の良いお店にしていきたいと思っています。
ありがとうございました!

#おいしいはたのしい #イタリアンレストラン#賄い#賄い#アメリケーヌ#エビカツ#思い出

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