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202410 雑記

10月20日。
結婚記念日であり、わたしが20年前に癌の告知を受けた日でもある。

わたしは「がんサバイバー」だ。

ふ、ふはははは!言ったぞ!
そうなんです、わたしサバイバーなんですよ。ビックリした?
あ、ちなみにトップ画像はわたしが大変お世話になった癌研有明病院の公式キャラクター、かにこちゃんだよ!癌=Cancer=蟹!

手術やら抗がん剤やらやって、若干余命とかも意識しちゃって、生死もちゃんと彷徨っちゃって、かなり苦しい治療の末、奇跡的に再発もせずに気付けば20年が経ちました。
いえーい!

20年前のあの日に、東京は夕方から雨が降ったあの日に、この世に生を受けてまさに今年二十歳になった子がいる。もしくは、生を受けたものの今日まで生きることが叶わなかったかもしれない子がいる。

マジで「生きててよかった」以外の言葉はないんですわ。
もうね、こちとら23歳から余生なのよ。
どんだけしんどいことがあっても最終的に「まあでも生きてるしな」「死ぬよりええやろ」みたいな気持ちで乗り越えられるんですわ。
まあ、最終的には、だけど。キッツいわーて思わないわけはない。当然、落ち込むし凹むしくらうこともあるけど、最終ラインでは倒れ切らない精神力は持ってるって話。
一度死にかけてるんだからそりゃそのくらいの境地にはなるっしょっていうことです。

癌にならない方がよかった?
果たしてそうだろうか。正直よくわからない。
だってわたしは今まあまあ幸せでハッピーに暮らしていて、それは20年前の絶望や恐怖の上に成り立っていて、どこが欠けても今のわたしに繋がらないとしたら、別にまあ結果オーライじゃない?という気持ち。
というか、結果オーライにするために生きている。

癌にならなくてもなっても、自分の幸せは自分で作ればいいし、癌になってない世界線のわたしもきっとまあまあ幸せに生きてると思う。

オチも何にもない話で恐縮ですが、何となく……区切りというか、発表しとこ!みたいな気持ちになったので、ここに書きました。
いやあだって20年よ、めでたいじゃないか。おめでとうわたし。おめでとうあの日生まれた子。飲みに連れて行きたいよ!奢ってやるよ!

せっかくだから、いつかやってみたい役に「癌患者」の役があって。
治療中の感情の記憶は色褪せずずっと心に残っているので、転んでもタダでは起きない根性でいかせればいいなと思います。
どうでしょう?キャスティング、お待ちしています!というか何の役でも!オファー大好き!

最後に。
今治療中だったり術後だったり身近な方の闘病を支えていたりする方、ほんとにほんとに頑張ってます、すごいです。大きな病院を外から見るたびに、この中に何人も闘ってる人がいるんだな、頑張れ!!!っていつも思っています。
きっとわたしもあの頃、どこかの誰かに思われていたんじゃないかな。

今回、いつも通りもちろん無料で読めるようにはしましたが初めて有料記事にしてみようと思います。
とはいえ全文読めちゃったらクリックする楽しみもないので、秘蔵の1枚をあげておきましょう!(わたしのあんな姿……キャッ!)
頂いたお金はこちらに寄付する予定です。

わたしの人生が医療の役に立ったら嬉しいです。
長文お読みいただきありがとうございました!

【高野ゆらこ今後の予定】
◆劇26.25団 第18回公演『振り向け!』
作・演出:杉田鮎味@下北沢OFF・OFFシアター
2024年11月22日(金)〜24日(日)
*映像パートでの出演になります。


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