202412 雑記
一言で言えば「苦しい」一年だった。
ひどい胃腸炎ではじまった2024年は、どこかずっとしっくりこないような、こうありたいと願う姿と実際の自分のギャップにもがき続けていたように思う。どうやったら腐らずに生きていけるのか、脳内であらゆる自己弁護を使ってようやく今年を終えることができる今、ホッとしている。
正月より年末が好きなのはきっと、根拠もないけど年が明けたらなんとかなるかもしれないという期待を持てるからだろう。
今年誰にも言わずに取り組んだ挑戦は、まったく形に残らなかった。
派手に散るでもなく、まいばすけっとでレジに並んでいる最中に「あぁ、そっか」と独りごちただけで終わった。
わたしはわたしでいるだけで超素晴らしくて、それは間違いなく絶対で、誰かや何かと比べられるべきことではないはずなのに。
どうしてわたしは「評価」なしでは生きていけないんだろうな。
今年の初めに一緒に公園に行った時、まだ足元さえおぼつかなかった小さなあの子が、最近はずんずんと大股で歩いてよいしょよいしょと幼児からしたら崖のような高さを登り切って、長い滑り台をものすごいスピードで滑っていく。
わたしにとってはたったの1年、でもこの子からしたら日々成長、発見、のとんでもなく世界が広がった1年なのかと思うとなんだか眩暈がした。
そしてわたしが方々で「ベビーシッターできるよ！産後でしんどい母ちゃんも丸ごと面倒見るよ！ワンオペ断固反対！」と言い続けていたら、別の友人からもヘルプ要請を受けて最近は生後２ヶ月の赤ちゃんの面倒を見たりもしている。
そう。だから、「評価」はされなくとも、「感謝」はされた。
2人のお母さん（とお父さん）と、その子どもたちを笑顔にした。
「感謝」は間違いなく、今年のわたしが生きる糧になった。
むしろわたしが感謝したい。赤子の笑顔に救われた。
今年からメンバーに加わったユニット『パショナリーアパショナーリア』の公演も、客席の子どもたちの笑い声が最高に嬉しかった。
（これは子どもたちに限ったことじゃないけど！）
活動は想像していた通り大変だけど、でもパショパショが目指している「大人も子どももなぜか一緒に楽しめちゃう、大人のための演劇」を必要としている人がいるのはもうわかってしまったから。
これも「評価」ではなく、「感謝」の軸で動いていきたい。
自分に起こったことは全部その後の人生の伏線で、出会った人も人も起こった出来事も意味のないことなんてないんだなと強く感じた1年でもあった。
だからいつからか自分の中で「過去と向き合う」がキーワードになっている。カタのついていないことを放っておいていいことは、きっと、ない。
いや、あるかもしれない。これはちょっとわからない。
なかったことにも忘れることにもできない、わたしのような人間はやっぱり向き合ってカタをつけていくしかないだろうな、と2024年のわたしは思っている。
（来年のわたしがこれを後で読み返して「クソ！あの時こんな風に考えなければ……」となっていないことを願う）
そんなわけで、2025年のわたしは
・評価が欲しい
・感謝もされたい
・過去と向き合う
の3本立てで生きていく所存ですので、各所どうぞよろしくお願いいたします。
それでは良いお年をお迎えください。
お世話になった方々、画面や舞台で観てくださった方々、どうもありがとうございました。
【高野ゆらこ今後の予定】
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