職に就くことを目的にしたら、就活失敗したなあと思った話。
就職活動のゴールは「職に就く」ことではない。
というシンプルな事実を、就職活動をする前に気付ける人はほとんどいないだろう。
私の就職活動のゴールは「職に就く」ことだった。
ある程度名の知れた企業に就く、という条件付きの。
大学時代は、体育会に所属していたこともあり、就職活動をなるべく無駄無く、早く終わらせ、練習に打ち込みたいという考え方しか無かった。
練習より就職活動を優先する同期に対して、イラだっていたこともあったと思う。
あの時の自分に言ってあげたい。
「もっと真剣に考えて!」と。
「就職活動」がもはやイベント化した現代では「職に就くこと」がゴールとなり、本来の「どのように生きたいか、過ごしたいか」という側面を無視しているような気がする。
建前の自己分析、盛られたエントリーシート。
イベント化してしまった就職活動の負の遺産だと思う。
私は、特にやりたいことも無かったため、
・完全週休2日制であること(きちんと休めること!)
・福利厚生が手厚く、給与水準が高いこと(お給料がきちんといただけること!)
を真の選択基準として、就職活動を行った。
「真の」と称しているのは、その選択基準を前面に出してはいないから。
実際に面接で話していたのは、
・困った人に寄り添える仕事であること
・女性が活躍できる仕事であること
といったことであったと思う。
結果的に、業界を絞り大手4社ほどの試験をうけ、たまたまご縁があった1企業に内定をいただき、現在社会人2年目として働いている。
いざ、入社してから気付く。
「就職活動やり直したいなあ。」
当時の就職活動が間違いであったことに、職に就いてから気付くとは、なんとも皮肉なことか。
入社してから、もっと言うと、その企業のなかのとある部署のとあるグループに配属されてはじめて気付くことがたくさんある。
就職活動の際に志望動機は必ず聞かれるが、今考えてみると、企業の極一部から判断し「ここで働かせてください!(某ジ◯リのセリフ)」と、謎の自信を持って話していたのが滑稽だったなあと感じる。
未だに完全に納得するような答えは出ていないが、
就職活動のゴールは「どのように生きたいか、過ごしたいか」を見極めることだと思う。
そのうえで「働く(職に就く)」ことは、自分の人生を豊かにするための手段にすぎない。
当たり前のことだが、就職活動をする歳の倍以上をこれから過ごしていく、というのにも関わらず、テキトーな就職活動をしたら、その後の人生もテキトーにしかならない。
それに気付くのはなかなか難しい。
そして、私は転職支援エージェントの面談予約をポチった。
おわり
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