【馬券の教訓】オッズとは、すべての予想ファクターの集合体【7月6日川崎競馬予想】
きのうはオッズに悩まされた1日だった。前日予想で、3強オッズになると予想した川崎3Rは、まさかの4強オッズに。
2強オッズになると予想した11Rスパーキングレディーカップは、思ったより上位2頭のオッズが下がらず。最終的には5頭が単勝10倍以下になる激戦となった。
なぜここまでオッズの話をしているかというと、きのうの記事でオッズをもとにした高回収率馬を予想したからである。
最終オッズを見越して「3強オッズならこの馬!」「2強オッズならこの買い方!」という記事を書いたのに、オッズが予想通りにならなければ意味がない。
では、なぜオッズが予想通りにならなかったのか。それは簡単な話だ。競馬の予想ファクターがたくさんありすぎるからである。
私は、各馬の戦績をメインに予想を組み立てる人間だ。最近の成績が良い馬ほど人気になると考えている。
しかし、競馬ファンの中には成績を気にしない人もいるだろう。
新聞の記者印を参考にする人、現地パドックでの馬の様子を優先する人、血統こそ全ての人もいるだろう。
オッズの正体は、さまざまな競馬ファンが、それぞれが信じるファクターで予想した集合体である。
実際にこんな経験をしたことはないだろうか?
「え、この馬がこんなオッズつくの!? めっちゃおいしい!」と思ったのに、いざレースになったら凡走するということだ。
この"おいしい"の正体は、自分の予想ファクターでは買えるが、他の予想ファクターでは買えない馬というだけである。
例えば、3連勝中の馬の単勝オッズが10倍だったとする。過去の成績を重視する人からすれば、おいしいと思うだろう。
しかし、もし現地パドック派の人が馬体を見て、最近のレースよりも明らかに馬が疲れ切っているように見えた場合、当然人気は落ちる。
オッズがおいしいということはつまり、強いのに見落とされているのではなく、自分と違う角度から見ているファンから、「今回は厳しい」と判断されているだけなのである。
まとめ(オッズとは何か)
オッズというのはすべての予想ファクターの集合体だ。ひとつの予想ファクターだけで最終オッズを予測するのは難しい。
また、オッズを見て「おいしい」と判断する前に、何か不安材料があるのかもと、疑ってかかる必要がある。
さて、ここからは、本日のレースについて予想していく。
予想方法は7月3日の記事に書いてあるので、こちらを参照してほしい。簡単に言えば、過剰人気になりそうな馬を消し、過小評価になりそうな馬を狙うというものだ。
1R:ダート1400m 燕特別 3歳(三) 15:00
過剰人気度:A
🔴③エスポワールゲート
デビューから2戦走って1着、2着。一度も連対を外していない馬だ。こういった戦績がきれいな馬は、実力以上に人気を集めやすい傾向がある
🟢⑦ダイノキラリ
デビューから3戦走って3着、4着、1着。いずれも1番人気になっているので、もともと人気を背負いやすい要素があるのだろう
過剰人気度:B
⚫②サンエイゴロー
前走は2番人気で12着と大敗したが、その前のレースでは2着に1秒の差をつける圧勝を見せている。通算成績も3戦1勝3着1回で負けが少ないので、「次こそは!」の期待から、実力以上に人気になりそうだ
5R:ダート1500m C2(三)(四) 17:00
過剰人気度:A
🔵④ビービーバンチョウ
今年の復帰後は1-1-0-0の好成績。2年半近く休んでいたので、その前の戦績は重視されずに、直近の良績だけで人気を集めそうな予感だ
🟢⑧コラムニスト
前走、大井からの移籍後初戦で2着に入った。大井では二けた着順が続いていたのに前走1番人気になったのは驚きだが、2着に入るのも驚きだ。まさに成績以外で人気になりうる要素があったのだろう。今回も同じように人気になるだろうが、大井での成績を含めて考えると、安定して走れる力はもってなさそうだ
過剰人気度:B
🟢⑦ディーロジャー
前走はC2クラスで3着に入っている。ここは降級戦なので、きのうの最終レースの勝ち馬のように人気になることが予想される。ただし、前走の川崎ジョッキーズカップには注意が必要だ。このレースは騎手の力を争うため、馬のレベルを調整する必要があり、結果としてレベルが低いメンバーになることが多い。そのため、このレースで3着になったとしても、強いと考えるのは早計だ
6R:ダート2000m アンドロメダ賞 C2選定馬 17:30
過剰人気度:A
🟢⑧リュウバター
前走が圧巻の競馬で、しかも前走で倒した③が次走で2着に入っていることから、かなりの人気を集めると予想。力がある馬という事実は変わりないが、それでも強さ以上に人気になるのではないか
🔴③ベアビリーブ
2走前に⑧に負けて3着となったものの、地方に移籍してから2000m以上のレースでは全て馬券に絡んでいる。このレースは、多くの競馬ファンが⑧の取捨から考えると思うので、⑧と同じレースで3着になったという事実に引っ張られて、人気が実力以上に押し上げられるような気がしている
過剰人気度:B
🟣⑫ペイシャセイント
2連勝中の馬。このレースは近走で馬券に絡んだ好調な馬や、C1クラスからの降級馬が多いが、2連勝中なのはこの馬だけであり、それが過剰人気の要因になりそう。地方競馬は1勝してもクラスが上がるわけではないから、2連勝はよくあることだ。そして、連勝した馬が突然負け続けることもよくある
8R:ダート1500m ブラックジャック賞 C1(一)(二)(三) 18:30
過剰人気度:A
🟡⑤タイセイストラーダ
川崎競馬に移籍後2-1-1-0という良績を残している馬。馬券から外れたことのない馬は過剰人気になりやすい。しかし、このレースは12頭中11頭が近3走で馬券に絡んでいるレベルの高いレースであり、実力にはそこまで差がないのでは
🔵④トランポリン
前走はB3クラスで3着に入っている。つまり降級馬である。降級馬かつ前走好走馬は人気になりやすい。ましてやB級とC級は新聞でも一目でわかるので、目につきやすいだろう。近走の実績だけで人気が押し上げられそうな1頭だ
過剰人気度:B
⚫②ペイシャガン
川崎では、5-1-1-0の成績で、まだ馬券から外れたことがない。ただ、C1クラスに昇級してからは3戦1勝と少し苦しんでいる。ここは降級馬もいるようにレベルの高いメンバーがそろったが、過去の連勝が買われて実力以上に人気を集めるのではないか
11R:ダート1600m スパーキングサマーチャレンジ 3上 オープン 20:15
過剰人気度:A
🔵⑤ビヨンドボーダーズ
前走は交流重賞さきたま杯に出走して6着。JRAのオープン勝ち馬と差のないレースをしたため、ここでは穴党が喜んで狙いそうな馬だ。好走したときの根拠が明確な馬ほど過剰人気になりやすく、好走した理由が分からない馬ほど見落とされる傾向があるので、交流重賞6着のこの馬は前者にあたるだろう
🟠⑫フレッチャビアンカ
長期休み明けという不安材料はあるものの、前走SIで3着という実績が光って見える。鞍上も南関トップジョッキーの御神本騎手だから、騎手人気も相まって実力以上の支持を集めるだろう
過剰人気度:B
🟢⑩トランセンデンス
今年に入って2回馬券に絡んでいるが、どちらも10頭未満の少頭数でのものだった。前走と比べて頭数が増えるほど、回収率が落ちる傾向にある。これはおそらく、多くの競馬ファンが前走の頭数よりも着順に注目するからだろう。今回は14頭とメンバーがそろっているので、過剰人気なりやすい1頭だ
🟣⑬リンゾウチャネル
根拠は⑩と同じ。前走で快勝しているが前走はたったの7頭立てだった。ただ、今回は南関トップジョッキー森騎手から中堅の安藤騎手に乗り替わり。騎手を重視する競馬ファンは手を出しにくくなるので、⑩よりは人気にはなりづらいかもしれない