課長がトイレに行きません
課長がトイレに行きません。
仕事にて、ちょっと聞かれたくない電話ってありませんか?
朝9:10
課長に、
「○○の件、△△社から回答あった?遅いよね。早くしてって催促しておいて」
なんて頼まれて、
「わかりました」
とは答えたものの、私としては、今日一日くらいは待ちたい。
えー、そんなに急ぐかぁ?
んー、んー、、、まぁでも、電話するかぁ。
それにしても、期日短めで急に依頼したのはうちの方だし、△△社の他の案件の動きも知っている私からしたら、きつくは言いたくない。さぁどうしよう。
よし、課長が席外したらかけるか!
ところが、
9:40
まぁまぁまぁ、せめて1時間はねぇ。
10:00
うーん、なかなか行かないもんだな
10:20
10:40
え、?
11:00
11:30
いや、膀胱どうなってんねん!!
なんで?全然トイレ行かんやん
そう、課長が全く席を外さないのです。
そうして午前が終わり、
13:00
13:30
13:50
14:00
14:30、、?
15:00、、?
16:00(チーン)
恐らく昼休みにトイレを済ませたであろう課長は、全くトイレに行かないのです。
なんともデキる課長だ。
トイレを昼休みのうちに済ませておくなんて。離席すらない。
私なんか、昼休みギリギリまで仮眠をとって、トイレに行く時間がなく、13:00にひとまず事務所に戻る。
そして13:10すぎ、あたかも、
あれー、昼休みにはトイレなかったんやけどなー
っていう感じでトイレ行くのに。
課長のトイレを気にして夕方になってしまった。
だけど待ってほしい。
確かにデキる課長だが、果たしてこれはいい例なのか?
正解がないことなんてわかっている。だけどそのうえで持論を展開させてほしい。
トイレはなくても、用はなくても、一旦席を外し、"隙"を作ることも、時には必要なのではないか?
私のような下っ端にも、一応後輩はいるもので、教育係なんてものも経験した。
「先輩すみません。依頼が来ていた調査の件ですが、回答するのを忘れていました。回答に必要な資料を準備していたら、今日の締め切りには間に合いそうにないです、、どうしたらいいですか。」
こんな報告を受けたこともある。
「じゃあ、ひとまず、期限を過ぎそうなことを先方に連絡してみようか。で、いつまでなら待ってもらえるか確認して。それによって、私も必要なら手伝うから」
こう言った後、席を外すこともありました。
きっと嫌だろうな、こうゆう電話聞かれるの。テンパっちゃうし。
後輩は、高卒の18歳だ。
言葉遣いや人間性には信頼があったし、すぐ電話もかける子だったので、私はそうすることもあった。
私が席を外している間に後輩は電話を掛けたのだろう。
戻るなり、
「明日の夕方で大丈夫だそうです!一人で間に合いそうなので、自分で対応します」
ホッとしたように、でも、反省しているように報告してくれた。
きっと、「しまった!」や「忘れてた!」は人間だからあるもので、職場に慣れてくると、それを声に出し笑いに帰ることもできるが、新人や関係性が浅いと厳しい時もある。
忘れてた。でも今電話したら、「え?いましてるの?」って思われるよなぁ。上司がいない間を見計らってかけよう
そんな場面はたまにある。
だからよかったら、たまには後輩や部下の為に、席を外してみてくれませんか?
職場の空気をちょっとだけよくする作用が、"隙"にはあるような気がしませんか。