Excelを使うか、Wordにするか。
Windowsでは、今や表計算と言えばMS-Excel、ワープロはMS-Wordがすっかり定番となりました。
しかし前世紀末から今世紀初めにかけて、この二つのアプリの分野では、それぞれが他社と熾烈なシェア争いを展開してきました。
表計算はLotus1-2-3、ワープロでは一太郎が、それぞれのライバルでした。
特にあの頃は、異なるアプリのファイルが送られてきた場合、アプリが持つ変換機能を使い、内容の修正ができるようにしていましたが、完璧に変換されることは稀で、その度に手直ししていた思い出があります。
いったん天下が定まると、今度は内部で主導権争いが始まることは、歴史の常です。
以前、私が或る部署に転属になった時、そこでは全ての書類をExcelで作成していました。文中に表が一つも無い場合であってもです。
「どうしてWordを使わないのか?」と問うと、「Wordを習得するのが面倒だから」と返答。「人は誰しも最初に覚えたものが、以後には全てとなる」と痛感した瞬間です。
これは今、大学生の間で「スマホで覚えたものが、以後は全てとなる」に受け継がれています。
ところでExcelには、ディスプレイでの表示と印刷結果が異なるという欠点が有ります。
画面では入力した文字がセルにすべて収まっていても、実際印刷してみるとはみ出しており、内容が欠落してしまうということが多々有ります。それを防ぐ為に、逐次プレビューで確認しなければなりません。
Wordでは、このようなことはありません。
画面のイメージ通りに印刷します。