長期的持続可能(サステナビリティ)という価値観が理解できていれば必ず成功する
ご無沙汰しております、UMAカツマです。今日は私の大好きな意識高い系ワード「サステナビリティ」について考察していきたいと思ったり思わなかったりです。
先日こんな事がありました。私が勤める会社はコロナ禍が始まって以来1年ほどリモートワークなのですが、お家が1ルーム(キッチンもリビングも寝室も一気通貫)の我が家ではとても仕事ができないので、3ヶ月ほど前からご近所のエクセルシオール(ドトールのオシャンティ版)にお世話になっております。
恐らく朝のオープン時から夜のクローズ時までカフェラテ2杯(1杯だとさすがに悪いと思って頑張って2杯頼むようにしている)で入り浸っている客は、さすがに私くらいだと思います。そんなに毎日(土日も)お世話になっているエクセルシオールで店員さんから注意を受けるという事件が発生しました。
それは私が3月1日から始めたダイエット事業の「グループコーチング」というものをZoomを使って行っている時でした。私が「Return to myself 浜田麻里」理論について熱く語り過ぎて、声のボリュームが少し爆音ぎみに傾いていた時だと思います。恐らくですが、私の近くにいたおしゃれなカフェ(ドトールのオシャレ版)でヒーコーを愉しまれていたお客様が、「爆音でイキり倒している、あの輩を何とかして欲しい」とお店に通報されたのだと思います。
それを受けて店員さんが、騒音を発している私のところへ「すいません、もう少しだけボリュームを抑えて頂けませんでしょうか」と申し訳無さそうに、でも周りの目もあるので、少し強めに注意をされました。店員さんが私のほうへ向かってきた時点で私は「これはきっと注意されるだろうな」と瞬時に察知しましたが、案の定でした。それから私は言われたとおりボリュームを下げ、暑苦しく語るのを控えました。
ここまでついてこられた方はこのくだりがサステナビリティと一体何の因果関係があるのだろうと思われたかもしれません。あともう少しでその説明をしますので、もう少しだけ我慢して読み進めて頂きたいと思います。
私はそのZoomの「グループコーチング」を終えた後、大変気まずい感覚のまま店内に残りました。「誰が通報したんだろう…」という事も頭をよぎり(夜霧の私)ましたし、その日はそれからソワソワしてしまってあまり仕事になりませんでした。私には切り上げてとっとと自宅に帰って自宅で仕事の続きをするという選択肢もありましたが、それはしませんでした。
私を注意した店員さんは私と毎日顔を合わしていますので、さすがに向こうも私を認識しているはずです。「はず」というのは私はあまりその方と「会話」と言う名の世間話をした事がなかったからです。実は私は根っからのスタバ派です。もう20年近く愛通(私が勝手に作った造語です)しています。スタバでは店員さんと自然に世間話ができる素養が整っています。そのスタバ派からすると他のコーヒーチェーンは「機械的」で世間話を楽しもうという素養がありません。
私はそういうものだと割り切っていたので、スタバの店員さんと交わすような「会話」をあまりしてきませんでした。でも私は自宅から少し離れた店内の狭いスタバで仕事をせず、近所の店内が広めのエクセルシオールで終日お世話になっていて、それはこれからしばらくの間は続きそうです。それを考えた時に、私に注意をしにきたあの店員さん、彼らからすると私もお客の一人、しかも毎日終日入り浸っている顔なじみの常連、注意をするというのははばかられたはず。それでも通報されたからには注意しないといけない。そうなった時に「注意をする」というのは大変勇気のいる行為です。
その「勇気のいる行為」をする役を買うという事は、その店舗の中でもある程度のベテランさんがする事だと思います。彼はきっとベテランなのだ、私はそう考えました。もちろん以前からその立ち居振る舞いを見てうすうすそう感じていました。彼は少し無愛想で偉そうですが、誰もやりたがらないその重役を買ってでなければならなかった訳です。これを私は「リーダーシップ」と呼んでいます。
無愛想で偉そうな彼は、他の店員たちにその「リーダーシップ」を見せました。偉大な背中を後輩店員たちに見せたのです。私は次の日彼に会ったらもう一度謝ろうと思いました。正直を言うと、私よりも爆音を垂れ流している「客」は星の数ほどいます。私もその爆音防止のためにSonyの高性能ノイキャン(ノイズキャンセリング)ヘッドフォンを大枚をはたいて購入したくらいです。
それでも私は謝ろうと思いました。だって彼はこの店の「リーダー」で、私はここにこれからも長期的にお世話になるわけです。彼との信頼関係を築くという事が私にとって非常に優先度の高い、重要度の高い事項と言っても過言ではありません。この事を成功哲学の父スティーブン・コービー氏は自身の著書「7つの習慣」(もしくはスキンヘッド本)で「第二の領域」というふうに説明しています。
そしてとうとうその瞬間がやってきました。私はこのチャンスを絶対に逃すまいと彼に接近して行って「昨日は大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪しました。するとその「リーダー」店員は、申し訳無さそうに「いえいえ、お客様の中には気にされる方がいらっしゃいますので…」と、あくまで「昨日はたまたま、やや高ボリュームを騒音と捉える方もいらっしゃるのですので、そうお気になさらず」という意味合いを込めて(と、私は都合よく解釈しました)返答をしてくれました。
これで私と彼の間にあった「緊張感」というのは一瞬にしてほぐれ、昨日のことが何も無かったかのようになりましたし、私もこれまでのように気持ちよくこの店舗に通うことができるようになった訳です。私がやった事と言えば、あの店員に自ら接近して一言謝っただけ、それは時間にして数秒の事です。ほんの一瞬です。この一瞬の事が、これから長期的に持続可能な関係(サステナビリティ)を構築していくのです。
一時はどうなる事かと思いましたが、やっとサステナビリティに辿り着きましたね。大変長い道のりでした。最後まで辛抱強く読み進めて頂いて本当にありがとうございました。読み進めて、途中で降車したほうが良かったのではないかと後悔された方もいらっしゃると思いますが、もう時すでに遅しでしたね。
私自身もこの話を書き始めた時は、この程度の話が、こんな壮大な話に展開していくなんて思いもよりませんでした。読む側も書く側も疲れさせる投稿になってしまった事を心から謝罪したいと思います。しかしながら、長期的持続可能な関係を構築していくためには、どうしても必要な事でしたので、この出来事は書かずにはいられませんでした。
それではまた来週お目にかかります。ではではでは、UMAカツマでした。