これからの時代に必要なスキル | DX人材をどう育てていくか?
DXと呼ばれる言葉が一般的に認知されるようになり、またDX人材を育てる為の色々な動きや試みが出てきました。
ここでは、今後、必要とされるDX人材に必要なスキルは何なのか?を整理してみたいと思います。
■ これからの時代に必要なスキル
これからの時代において、ITやテクノロジーを活用する事は必須です。
「今まで通りのやり方を続ける」という事も大切ですが、その「今まで通りのやり方」に「ITやテクノロジーを少しづつ融合させていく事」が非常に大切だと思います。
そして、今この「ITやテクノロジーを少しずつ融合させていく事が出来る人材」が不足している事が大きな問題であり、これが出来る人材がDX人材と考えています。
そして、このDX人材で求められるスキルがこれからの時代に必要なスキルであり、このスキルを習得し実践出来るようになる事で世の中のDXは加速していくと思っています。
DX人材とは単に「ITの事に詳しい人」ではありません。
詳しいだけではDXを推進する事が難しく、必ず失敗します。
今までのやり方に少しずつ融合させていく事が出来るスキルを持ち合わせていなければならないのです。
DX人材で求められるスキルが一般的になり、働く人全員がそのスキルを持つ事になると働き方を含めた大きな変化が起きます。
それくらい大きんインパクトのあるスキルだと考えています。
■ DX人材に必要なスキル
では、DX人材に必要なスキルとは何なのか?ですが、以下の2つのスキルに分かれると思います。
ハードスキル
ソフトスキル
この2つのスキルを習得し実践出来るくらいまでのレベルに引き上げる事が必要だと思います。
【ハードスキル】
ハードスキルとは「モノを扱うスキル」と定義します。
分かりやすく伝えるとパソコンやスマートフォン、タブレットを自在に使いこなせる事が出来るか?という事になります。
その他、上記に上げたモノ以外にも色々と当てはまるものは沢山あります。
※ モノに関するのは全て当てはまると思います
例えば…
パソコンで
ショートカットキー操作を覚えていて作業の効率化は出来ていますか?
Wifiの設定は自分で出来ますか?
パソコンをWifiで繋ぐメリットとデメリット、LANケーブルで繋ぐメリットとデメリットを理解していて説明出来ますか?
VPNの設定は自分で出来ますか?
画面の解像度を理解していて、その調整は出来ますか?
拡張子といった言葉を理解していて説明出来ますか?
文字コードを理解していて説明する事が出来ますか?
ディスプレイを繋ぐ為のケーブルには種類がある事を理解していて説明する事が出来ますか?
USBには色々な種類があり、理解していて説明する事が出来ますか?
と挙げると色々とあるのですが、こういった事を指します。
※ 改めてどこかで整理してみようと思います
こんなスキル必要?と思われがちですが、上記で挙げた内容を理解して説明出来てかつ実践出来る人がいるだけでも全く違います。
各個人のレベルで「今までITの専門家」と呼ばれるような人達にお願いしていた事を習得する必要があります。
今までの考え方として「ハードを導入すれば何とかなる」というような考え方や風潮がありました。
ですが、ハードを導入するだけでは何も変わりません。
導入した後、そのハードをどう活用出来るか?非常に大切なのです。
「ハードを徹底的に活用出来るスキルを身に付ける事」がこれからの時代、非常に大切なスキルです。
そして、ハードスキルとソフトスキルは密接な関係があります。
「ハードを徹底的に活用出来るスキルを身に付ける事はソフトも活用出来るスキルを身に付ける事に繋がる」という事になります。
【ソフトスキル】
ソフトスキルはパソコンやタブレット、スマートフォンで利用するアプリケーションやその他の端末で利用するアプリケーションの「デジタルソフトスキル」と紙を利用して何かするといった「アナログソフトスキル」に分かれます。(もちろん紙以外のものもあります。)
デジタルソフトスキルとアナログソフトスキルを分かりやすい例で挙げてみると、皆さんはスケジュール管理は何でされていますでしょうか?
デジタルソフトスキルだと、Google Calendar でスケジュールを管理するパターン。アナログソフトスキルだと紙のスケジュール帳で管理するパターン。
この2つの例が分かりやすいでしょうか?
スケジュールをデジタルで管理するのも、アナログで管理するのもそれぞれ人によって求めるものが違うので様々です。
どちらが正解か?という事ではなくて、今の時代、今の生活、今の働き方において、どちらのスキルを発揮していくのが良いのか?に当てはめて考えていく必要があります。
アナログソフトスキルに関しては昔からあるスキルでノウハウもあり成熟もされていますが、色々な点でデジタルソフトスキルに劣ってしまう事があるのは事実です。(もちろんアナログの方が良い点もあるので全てデジタルが良いと言っている理由ではありません
これからの時代は「デジタルソフトスキル」を伸ばしていく必要があるのは間違いなく、このスキルを伸ばす事が出来るか?が非常に重要です。
そして、ハードスキルでも少し記載した通り、デジタルソフトスキルをより成長させる為には、ハードスキルも高めていく必要があります。
どんなに便利なソフト(アプリケーション)があったとしても、そのソフト(アプリケーション)を活用する為には、便利に活用出来るハードスキルを習得していく事で、よりソフト(アプリケーション)の活用シーンが増えます。
例で伝えると、パソコンで利用しているアプリケーションで、便利なショートカット機能が実装されていたとします。
そのショートカット機能を利用する事で、アプリケーションの活用範囲が増え、且つ、作業効率も大幅に増えるのは間違いないのに、このショートカット機能を利用する人は少なく、そもそもアプリケーションをしっかりと使いこなせる人材が少な過ぎるのが現状だと思っています。
自分なりにしっかりとソフト(アプリケーション)を掘り下げて、理解して、「ソフト(アプリケーション)を徹底的に使いこなす」という意気込みを持った人材が少なく、自分が知っている範囲でしかアプリケーションを使いこなせいない人材が多いのが現在です
ソフトスキルを使いこなすにもハードスキルがベースになる事が多々あるので、ハードスキルが備わっていないとそもそもソフトスキルを伸ばしていくという事も難しくなってきたのも人材が少ない理由でもあると思います。
■ DXスキルを身に付けるために
ハードスキル、ソフトスキル(デジタルソフトスキル・アナログソフトスキル)に関して、少しだけ説明をさせて頂きました。
より掘り下げた内容に関しては違う記事で進めていこうと考えています。
昨今、ITやテクノロジーの導入は当たり前であり、「導入する事が目的」となってしまってゴール地点がずれてしまっている点もあります。
ただ、これに関しては、どうしてもITやテクノロジーに関しては理解をする事が非常に難しい事です。
でもその難しさに向き合って、習得に難しいスキルを一般化していかなければ世の中のDXは全く進まないと考えています。
ハードだけでなくソフトも…両方のスキルを意識して、且つ説明出来るくらいに理解が進んでいれば、より世の中のDX化は加速し、より便利な社会を構築出来るのでは?と思っています。
昨今、ハードもソフトも両方進化し、ある一定レベルまでは「利用」出来るようにはなりました。
ただ、まだまだ「活用」という点では出来ている組織や人材は一部という印象です。
今の持っているハードスキルとソフトスキルに満足せず、コミュニケーションスキルを上げる、語学スキルを上げるといった他スキルを意識的に勉強して上げていく感覚と同じで、ハードとソフトのスキルも上げていけるか?が重要かな?と思います。