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社会不適合者の私が不登校になった、中学時代 ②

私はその日からA子と仲良くしていた

A子はとても温厚で誰にでも優しく
みんなから好かれる存在だった。

私のような変わった子でも受け入れてくれた!私はとても嬉しかった
でも、いつもA子は他の人と話す時、私といる時より、楽しそうに話していた。

私はそれを見て少し嫉妬した。

(A子は私と話してて本当は楽しくなかったんだ)

そう思った私は次第にA子と仲良くするのを辞めた。
別に嫌いになった訳ではないけど、A子といると自分が惨めに思えてしまったからだ。

しかし、今思えば全て自業自得だった。

その日から私は独りになった。

それはとても苦痛だった
授業中も1人
休憩中も1人
教室の移動も1人
給食を食べるのも1人

学校に友達がいるのが当たり前の日常が中学校になった瞬間、全て打ち砕かれた。そんな私にとって学校に1人で過ごすにはあまりにも耐え難いことだった。

私はこの時ふと思った(学校に行きたくない)と。

その日、私はいつものように登下校していた。
寂しく1人で帰っている時、わたしは色々考えていた。悩みに悩み、たくさん考えた末についに私は明日、親に学校行きたくないことを正直に言うことを決めた。

次の日、いつもと変わらぬ日常
朝一のお母さんの「起きろ」の声で目を覚ます、私は重い体を起こし、重たい足を必死に動かし、重い腕を使い、制服を着る。
学校に行く時間は刻々と近づいてきていた。私は中々言い出すタイミングがないまま、重たいカバンを背にし、立ち上がったその時、私は直感的に今しかない!と思い、じっとお母さんを見つめた。

つづく





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