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【一時休湯】 広がりつづける湯の輪!らぼメンバーが活動を振り返る
2021年10月に開湯した「湯の輪らぼ」。
これまで様々な記事や活動を通して、銭湯についてあらゆる角度から哲学してきました。
そんな僕たちですが、大学卒業や学業専念という理由から、今回の記事をもって一旦活動に終止符を打つことになりました。
1年半という決して長くはない時間でしたが、その間メンバーはたくさんの湯を訪れてきました。
そこでは必ず新しい出会いがあり、湯の輪が広がる瞬間を数多く目の当たりにしました。
今回は最後に僕たちから、活動を通して記憶に残っていることや、「湯の輪らぼ」そして銭湯への想いを、それぞれ語っていきたいと思います。
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昨年の春、久しぶりに会ったまもるから「湯の輪らぼ」を紹介されました。
稲荷湯から程近い神田警察通りのイチョウ並木で話したことを今でも覚えています。
それから記事や活動の様子を見て、すぐに興味を持ちました。
銭湯についてただ紹介するメディアにはない、「湯の輪」を感じたからです。
そのとき僕が感じたことは、やはり間違いではありませんでした。
主に湯の輪らぼの記者として活動してきた僕には、印象に残っている取材が2つあります。
銭湯×がんサロン?! 「ふらっと」が生み出す相乗効果とは|湯の輪らぼ|noteと僕の私の銭湯絵 〜もしも自分が銭湯の壁に絵を描くとしたら〜|湯の輪らぼ|noteです。
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この2つの共通点は、銭湯の営業時間外に風呂場や脱衣所を利用してイベントが行われているという点です。
「銭湯にそんな使い方があるの?」という驚きと共に取材へ出かけましたが、参加者の話を聞いたり、様子を見たりしているうちに「湯の輪」が広がっていくのを感じました。
病気と闘う方々や近所の子供たちなど、いろいろな人が様々な目的を持って銭湯に集まる。
銭湯の温かさが垣間見えるひとときでした。
これまで記事を読んでくれた皆さん、そして湯の輪らぼを通して関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました。
これからも何かしらの形で銭湯や湯の輪の魅力を発信していきたいと思います。
それではまた、どこかで!
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2021年夏。まもるとゆるく銭湯と写真を掛け合わせて何かしたいねと語り明かした日からもう1年半。
正直飽き性気味な私が、ここまで長く、楽しく、活動を続けられるとは思いませんでした。これは間違いなく関わってくださった銭湯や地域・読者の皆様、そして最高な湯の輪らぼメンバーのおかげです。本当にありがとうございます。
私自身も、各地の「湯の輪」を探索し広げたいという気持ちがどんどん強まっていったのだと思います。銭湯って飽き性にも効能があるんだなぁ。
一応活動の節目ということで、専属フォトグラファーの私は思い出の写真を紹介します。
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こちらは、2023年現在の神田稲荷湯の銭湯絵です。
就学準備教室の子どもたちのアイデアをもとに、いつもお世話になっている銭湯絵師の田中みずきさんに形にしていただいた大切な思い出です。
しかもこの写真は、クリアファイルにもなっています!高校生から7年間写真を撮ってきた私ですが、実は写真を手にとれるモノにしたことがありませんでした。それをクリアファイルという形で、多くの人の手に渡るというのがたまらなく嬉しかったです。自分の写真に、意味を見出せた気がしました。(神田稲荷湯で販売中!)
この一枚の写真は、湯の輪らぼでしたかったことを体現していると思います。銭湯を通して地元の人とつながり、銭湯を起点に街が活気づいていく… その循環の一部に僭越ながらなれた気がしました。
これからは一旦湯の輪らぼから離れますが、引き続き銭湯ラバーとして湯の輪を広げていきたいと思います!どこかの銭湯でお会いしましょう。
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「趣味とかあるんですか?」
数年前まで、僕はこの質問がとても苦手でした。
その苦手意識が無くなりはじめたのは、湯の輪らぼを始めた1年半前からです。
活動を通して、銭湯に通い詰め、湯への愛は深まっていきました。
思い返せば、不思議なものです。
私を湯の輪らぼに誘ってくれたたなかいとは、入試に向かうバスでたまたま出会いました。なんとも運命的!
そして、私がメディアをやっていたことを知っていたたなかいは、湯の輪らぼ発足時に、そのメンバーに誘ってくれました。
そこから始まった銭湯ライフ。
どこかへ出かけることがあれば、銭湯を探し、湯上がりに居酒屋へ向かう。
私は湯の輪を、この1年半で拡げつづけてきました。
どんなに重い疲れも、銭湯に行けば癒される。
いつしか私は銭湯、湯の輪、その文化の虜になっていました。
「趣味とかあるんですか?」
「銭湯巡りにハマってます!」
今なら、こうやって、銭湯が好きと胸を張って言えるのです。
湯の輪らぼメンバーにありがとう。
読んでくださっている皆さまにありがとう。
銭湯に関わる全ての人にありがとう。
銭湯を愛する全ての人にありがとう。
湯の輪らぼは一旦休湯しますが、湯の輪は拡げつづけていきますし、皆さまもぜひ拡げていってくれるとうれしいです。
またどこかで会う日まで。
See 湯 again !!!
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湯の輪らぼは、僕とたなかいの雑談から始まりました。【第一輪】銭湯とは何か で書いたような僕の銭湯観をたなかいに伝えたところ、銭湯に対する認識がそれぞれ違うことに気がつきました。
色々な立場から銭湯を分析して、それを発信できたら面白そう。そんな気持ちから、たなかいと、たなかいの大学の同級生ユウト・ザ・フロントと僕の3人で湯の輪らぼを始めました。その後、ひょんなことから僕とたなかいの中高の同級生・しゅんたが加わり、今の活動に至っています。
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銭湯を共通のテーマとしつつも、専門の異なる4人での活動は学びの連続でした。地域によって異なる銭湯の特徴や珍しい銭湯のサービスを共有してくれたり、全国浴場組合の公式キャラクターゆっポくんを分析したりするなど、僕には無い視点から銭湯というフィールドに浸かり、銭湯をゆる〜く哲学していました。
一緒にまちを散策し、銭湯に入って身も心も清めた後に、食事に行ってお腹を満たす。素朴な日常が、とっても面白くて、有難いことであると気づくことのできた湯の輪らぼの活動でした。いい湯だったなぁ。
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3月の中旬に、湯の輪らぼメンバーで神田稲荷湯のルーツである新潟を訪れました。このメンバーで出かけたら、銭湯は欠かせないもの。この旅行でも新潟駅の近くにある銭湯・朝日湯さんに行きました。
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風呂上がり、牛乳を飲みながらお店の方に近隣でおすすめの居酒屋さんを尋ねたところ、近くの海鮮居酒屋さんまで直接案内して頂きました。
ですが、僕らが行った時は予約の方の貸切席となっていました。僕らが諦めかけたその時、まるで有名人がテレビでお店に取材交渉をするかのように、銭湯のご主人がお店に入り、取材交渉ならぬ入店交渉をしてくださいました。
数分後、お店から出てきたご主人は、「大丈夫だってよー」と僕らに告げて、居酒屋さんを後にしました。銭湯のご主人、そして僕らの入店を許可してくださった居酒屋のオーナーに感謝感謝です。海鮮料理、おにぎり、全て美味しかったです🤗
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桜の花が吹き始め、春の足音が少しずつ聞こえてきた新潟で、心温まる湯の輪が広がるのを感じながら、僕らの活動は一度お休みさせていただきます。
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みなさま、これまで約1年半にわたる活動を見守っていただき、誠にありがとうございました。