炭水化物が人類を滅ぼす:夏井陸

炭水化物が人類を滅ぼす
著者:夏井陸


人類は穀物を支配しているのか?穀物が人類を支配しているのか?
約1万2000年前に農業革命が起こって以降、人類は労働力を穀物栽培に費やしている。人類の成り立ち、消化構造から、糖質について改めて考える1冊です。


〇糖質
・血糖値を上げるもの。
 ⇨グルコースやデンプン=穀物
・明治時代までは、人間は1日2食
 ⇨日本は朝晩、ヨーロッパは昼晩
・角砂糖何個分で食物は見てみよう。

・糖質制限をするとエンゲル係数は上がる
・糖質は栄養素なのか?眠気は糖質のせい
 ⇨睡眠障害やうつの原因の1つは糖質

〇糖尿病治療の間違い
・食事療法を、カロリーベースで計算。
 ⇨糖質6割の食事療法
・病気が治るとは??
 ⇨薬を飲まなくても治療がいらない状態で
  製薬会社や医者は儲からない



〇糖質の未来
・穀物は、家畜の餌にも使われており、
 肉を作るにも穀物が必要。
 ⇨窒素肥料により効率化、海に大量の赤潮
  土地の微生物の死滅などの悪影響
 ⇨穀倉地帯は20〜30年程で破綻の可能性

・穀物には淡水が必要、2030年人口90億
 家畜の餌に穀物、システムが壊れる。
 ⇨まずは家畜が育てることができなくなる

〇労働と糖質
・人間が食事を楽しみとしたのは、砂糖の登場
 や穀物の栽培が増えたため
・砂糖は安く少量で疲労回復
 ⇨糖質を取るために労働させることが可能に



〇カロリー計算方法の謎
 ⇨食べ物を実際に燃やした時の熱エネルギー
  を、人間の消化で消化吸収されるであろう
  割合を掛けて算出
 ⇨人体内で実際に燃やすわけではないのに?
  摂取カロリーより多い消費カロリーで
  生きる生物もいる


・食事は動物の肉体を作り直す時に必要な栄養
 を摂取するため。⇨肉食が理想
 ⇨肉食は獲物獲得が大変。草食は消化が大変
・人間は雑食。消化管構造は肉食動物に近い

・パンダはなぜ草食に?
 ⇨仕方なく食べた竹にセルロース分解菌が
  ついており、1週間程度で肉食から草食に
 ⇨ベジタリアンや青汁のみで生きる人も
  似た現象が起きている

〇ブドウ糖
・なぜ脳はブドウ糖をエネルギーに選ぶ?
 ⇨筋肉は脂肪酸。激しい運動のときブドウ糖
・脳は、水溶性のブドウ糖ケトン体を選んだ。
⇨脂肪酸は膜を通りシナプスの情報伝達を阻害
・人間の平均血糖値は100
 ⇨ほぼ全ての草食肉食哺乳類も同じ
 ⇨鳥類は高、爬虫類は低=運動強度と比例



〇穀物
・定住しない生活⇨農耕のため定住
・5万年前に、想像力を得た。(絵画や宗教)
 ⇨どんぐりの森で、定住や家畜が始まり、
  陸で小麦栽培を開始

・人口増加、飢餓、農地開拓、のループ
・小麦の甘さ。の虜になり、穀物信仰

・穀物栽培は安定食料だが、摂取効率は悪く
 腹持ちも悪いため大量摂取が必要
・連作障害により、肥料を加えないといけない
 ⇨雑草も大量に。労働が増える。
  働くために食べ、食べるために働くリズム
  を穀物が支配(狩猟生活は週2労働)

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