さらば、食料廃棄捨てない挑戦

さらば、食料廃棄捨てない挑戦 
著者:シュテファン・クロイツベルガー
  バレンティン・トゥルン


曲がったキュウリ、形の崩れたジャガイモはゴミですか?
全世界の3分の1の食料品がゴミとして捨てられています。
魚も肉も野菜もスーパーに届く前にも、売れ残った後にも捨てられてます。
そろそろなんとかしませんか?


○消費と廃棄の社会
・スーパーのゴミ箱から、廃棄物の食品を取る
 のは犯罪か?
 ⇨大量の廃棄に対するフリーガン抗議活動
・捨てられる商品に目を向けない消費者
・スーパーでは一部はフードバンクに提供する
 場合もあるが、多くは廃棄。

・見た目が完璧で無いと売れない食べ物。
 ⇨曲がったキュウリなどは売れない
  有機野菜でも同様
・ヨーグルトは薬?のように100種類以上も
 ⇨消費者の選択+企業の戦略=種類の豊富さ
 ⇨消費者の欲求を呼び起こすことが目的に。

・念のための賞味期限の短さと、機会損失を
 防ぐための過剰な在庫 
 ⇨さらにその前の生産時から作りすぎる。
 (見た目の綺麗なもの以外を処分するため)
・寿司や野菜も鮮度が落ちたらすぐに捨てる。

・牛や豚と人間は、食糧を巡って対立
 ⇨飼料米やトウモロコシ小麦、南米産大豆
  =肉のために一旦穀物を利用。
(200グラムのステーキ=1.6キロの穀物使用
 1キロの牛肉=1600リットルの水

・隙間なく棚を埋め、長い営業時間による
 コスト増の店舗
 (客を失うより大量に捨てる方がいい)
 ⇨ショッピング場は、人間がどう興味をもつ
  のかを試す実験場、選択という幻想


○消費活動の影響
・ファストフード、余剰、ポイ捨ての文化は
 まだ浅い1960年代
・過剰文明、廃棄社会、乱獲による魚絶滅
 ⇨魚の乱獲+獲った魚の3分の1を廃棄
 ⇨ヨーロッパ海域と日本海域の廃棄率が高い
・消費と温暖化も深く結びつく
 ⇨ex、CO2排出量:車で70キロ走行する
                              =1キロ牛肉を買う
⇨交通よりもよほど気候変動を脅かす
 食品廃棄物と農業、漁業、畜産業

⇨食品廃棄量を半分にすると、車を半分に
 するのと同程度

・食品価格の高騰と飢餓
 ⇨穀物の高騰による貧困国の飢餓
 ⇨先物取引による市場介入

いいなと思ったら応援しよう!