プレゼンの極意は漫画に学べ:三田紀房
プレゼンの極意は漫画に学べ
著者:三田紀房
マンガは、プレゼンの極意を詰め込んだ最高の教科書である。制約の多いマンガ…限られたページ数や視覚だけで多くの情報を伝え、そのマンガのファンにするための技術とは??
マンガの読み方まで変わってしまう、そんな一冊です。
〇伝える技術
・マンガは絵が上手いだけではだめで
ストーリーだけでも難しい。
⇨演出=コマ割り、構図、構成、セリフ…
・プレゼンは図や文字を並べるだけ!?❌
⇨見るものを惹きつける、納得させる
・良いものを並べるだけで売れる時代は
終わった
・マンガは子供向けのもの?❌
⇨内容は深いものも多い。しかし理解しやすい
=マンガのテクニックが駆使されている
〇マンガは個人商店のようなもの
・雑誌に連載中のジャンル、客層を知る
⇨世の中全体の空席を探す。流行を追わない
⇨ アイデアは天から降ってこない
⇨王道(ベース)に新要素を掛け合わせる
〇ゴールをどこに据えるか
・他者がワクワクできるゴールを設定
⇨まず、ヒキの最後のシーンを作り、最後の
ゴールを設定してから、そこまでどのように
面白く導くかを考えていく
企画が生まれないのは空席が見えてないだけで
企画が動かないのはゴールが見えていないから
〇どうすれば初見で読みたいと思わせるか?
・バスの行き先理論
①きた道を伝え、②どのような道筋で、③どこへ行き着くのか?
ex.野球マンガ
部員を一から集めていき一人一人紹介しながら集める❌
⇨いきなり試合をして、その時に紹介する
・人が面白いとおもうもの=意表をつかれる
〇ジェットコースターとお化け屋敷を用意
・物語全体は起伏に富んだジェットコースター
だが1話は一定間隔に驚きを仕掛けた
お化け屋敷のように作る
〇ミナミの帝王に学ぶ箇所
・毎回決め台詞、顔がでかい(クローズアップ)、多彩な比喩表現、見せ場は3倍オーバーにしビューポイントを作る、
⇨コマ割り、絵のタッチを変化、など
〇マンガは制約が多い
・時間コントロールができない、音が出ない、
⇨情報を多くすると読みづらい。
引き算でリズムをつけていく。
⇨あえて背景を抜いて、読み手の処理能力を
休ませるなど、省略でリズムを。
〇あなたの仕事の読者は?
・企画は一言で説明できるように
⇨例えばキャラの一言で、その人物の背景、
性格、などを表せる。
「教えてやろう、東大は簡単だ。」
⇨キャッチコピーだと、抽象的になってしまう
・ライバルを魅力的に
⇨ライバルが輝くほど、自分の魅力があがる
⇨ライバルを貶めると、自分も価値が落ちる
週刊誌では、毎週のように新連載が開始しており、新しいマンガが生まれ、すぐに消えてしまうマンガも多くある。1話目から「次も読みたい」と思わせるための作戦が散りばめられている、今度、そういう目線で読んでみたいと思った。