お金2.0:佐藤航陽
お金2.0(2017年)
著者:佐藤航陽
テクノロジーが変化させるお金の未来。
お金の使い方を変えるだけで、貧困、戦争が無くなり、国境や国家がなくなる。
未来(10年後?)のお金の使い方を知るための1冊です。
〇お金の正体
・現実を決めるベクトル①お金②感情
③テクノロジー 方向性が定まる
・お金=価値の保存、尺度、交換の役割
・中央銀行の仕組みが普及したのは100年ほど
・経済は欲望のネットワーク
⇨本能、金銭、承認の欲求
⇨関わる人たちの活動をうまく回す仕組み
・発展する経済システムの要素
⇨①インセンティブ②リアルタイム③不確実性
④ヒエラルキー⑤コミュニケーション
⇨上記にプラスで⑥寿命⑦共同幻想
⇨企業やサービスも同じ要素が求められる
exアップル、小米
⇨これらの要素は、脳の報酬系と似ている。
⇨現在、ミニマリストが流行ってきた理由は、
物が溢れ、飽きが来ている
・自然は経済の先生
(発展する経済は自然に似てる)
⇨①自発的な秩序の形成②エネルギー循環
③情報(物理法則)による秩序の強化
⇨これらの真逆の社会主義は上手くいかな
かった。日本の終身雇用や年功序列は
②循環がうまく回っていない。
〇テクノロジーによる変化
・テクノロジーは点だけ見ず線で見る
⇨ビックデータ、IOT、AI、ブロック
チェーン、、単体ではなく全体を見る
・今はあらゆる仕組みの分散化が起きている
⇨中央集権(ハブ)から各単体で
・分散化により発展シェアリングエコノミー
・シェアの世界は中国がリード
⇨既存の社会インフラが無かったため、
リープフロッグ現象が起きた
・評価経済で回る中国
・国家が不要になるトークンエコノミー
⇨仮想通貨など、そのサービス内で使用で
きる通貨のようなもの
①通貨型トークン:ポイントカードのような
②配当型トークン:株や金融商品に近い
③全員権型トークン:株式優待ぽい
⇨トークンをリアル世界にそのまま使えれば
経済圏を選べる時代にできる。
⇨ビットコインは今も拡大を続ける
有機的なシステムになっている
・AIとブロックチェーンによる自立分散
⇨ex無人ヘッジファンドnumerai
無人コンビニ(トークンと組合わせる)
・これからは、経済を作る方向に
⇨経済の民主化
〇価値主義
・資本主義の限界
⇨金あまり(滞留)、金融市場のみ拡大
⇨相対的にお金の価値が下がる
・お金になりにくい価値は?
⇨社会貢献、社員の満足度、フォロワーの数
(他者からの注目度)、人材やデータ
・資本主義から価値主義への転換へ?
⇨利益の追求から、価値の追求へ
⇨価値=①実用性②内面的③社会的
どれも脳の報酬系(資本主義は①のみ)
→②体験や経験、③社会貢献を付与
・炎上系YouTuberを生まない仕組みは?
⇨ex今のマネタイズの仕組みではなく、
ソーシャルキャピタルを投げ銭に。
・政治と経済が一体に。
⇨ex企業型のベーシックインカム等
⇨経済圏が複数あり、選択できる世界へ
・時間を通貨とする経済システム実験
⇨タイムバンク。時間そのものが通過だと
保存ができないので滞留が起きない。
・人間の脳の仕組み
誕生時にあるテクノロジー→当たり前
15〜35歳のもの→新しく刺激的
35〜のもの→否定的
〇お金から解放される
・以前までは、マイナスから0そしてプラスに
・今は人生の目的を持つ事が大切
⇨その後は、価値を人に与えられるか。に?
(マズローの5段階欲求の先、利他的)
・共感、熱狂、信頼、好意、感謝。の内面
の世界へ
⇨その人でなければ!なもの
・モンテリッソー教育による心のサビからの
解放
〇加速する進化
・大半の労働は機械化、お金を稼ぐ必要はない
・電子国家エストニア
・グローバル巨大企業の国家化
・宗教と価値観
⇨AIを神と崇める宗教の誕生
・VR内を現実とする世界
・お金は単なる道具にすぎない
⇨良いも悪いも無い。ツールであり現象