府中くらやみ祭りと色々
きまぐれに、数ヶ月ぶりのnoteを書く。
内容は特に決めていない。
5月3日、大学時代の友人と府中のくらやみ祭りに連れ立った。
といっても、そもそも祭りを目的としたわけではなく、偶然府中に住んでいる友人と会うタイミングで「大きな祭りがあるらしい」という情報をききつけ、もののついでに見学をしようということになった次第である。
世間は大型連休なのだそうだが、生憎、私のような業務形態の個人事業主にはあまり関係がない。普段は平日を好きに休日にする代わり、人通りの多い休日には、家の中で何かしらこまごまと働いている。
そんな自分のような人間も、くらやみ祭りというネーミングには妙に惹かれた。5日が大本営の日なのだそうだが、府中競馬場でもGⅠレースがあるとのこと。あまりの混雑は避けたいので、3日に集合しようということになった。
府中には「大國魂神社」という神社がある。
これは、東京の西側に住んでいれば何かしらで名を見かけるような(近年は首都圏の中でも有数のパワースポットとして)大変有名で、歴史が古い神社だ。数年前に何度か初詣には行ったことがあるものの、由来についてはあまり詳しくは知らなかった。
数年前に越してきたという友人の談では、どうやら1900年の歴史があるとのこと。
少し気になったので、祭りから帰宅したのちホームページを確認してみた。
そこには、西暦111年、景行天皇の頃に創建されたという記述。
景行天皇とは誰ぞやと思ったが、ヤマトタケルノミコトの父親らしい。これはえらいこっちゃである。
このような情報は一切何も知らぬまま、友人とは昼間に合流した。
この年頃なりのランチと、どうということもない会話に数時間を費やして、のんびりと大國魂神社に向かう。
向かうといっても、駅前からすぐの社殿からは、地元の音頭らしきものが絶えず流れていた。盆踊り心をくすぐられるそれは、久方ぶりに祭りらしい喧騒を思い出させてくれた。
私自身は首都圏で生まれ育った人間だが、祖父母の家は静岡の三島である。
三島にも、「三嶋大社」というそれは大きな神社がある。
源頼朝と北条政子が出会ったとされる三嶋大社は、夏の3日間「三島夏祭り」が行われるのが通例だ。
神事のほかに頼朝に扮した芸能人が行列する「頼朝行列」などの催しが大々的に行われたり、神社の境内の外の道路までを大々的に封鎖し、一帯がすべて祭りの屋台に様変わりしたりする。
幼少期は、いつも三島で夏を過ごしていた。
小さい頃は「盆踊りの名手になりたい」と浴衣で何時間もやぐらの周りを踊っていた私だが、もっとやってみたかったことがある。
いつも、高い山車の上で、「しゃぎり」を演奏してみたいと思っていた。
「しゃぎり」というのは、三島特有の祭囃子のことである。
高い山車の上で町ごとに競い合うため、喧嘩囃子という異名もあるらしい。
小さい頃は"チャンチキ"だと言われていたが、これが現地の方も使っている言葉なのかは少し疑問だ。というのも、祖父と祖母も、もともと別の土地からの越境者であった。
チャンチキを文字では説明ができないので動画を貼る。
私の思う祭りというのは、生まれてこの方、通りを埋め尽くす屋台と、どこでも聞こえるしゃぎりの音、そんな大社の祭りのサイズ感だった。
東京ではじめて友人と近所の祭りに行ける年齢になった時、普通のこじんまりとした境内の祭りに逆に驚いてしまったものである。
くらやみ祭りで屋台を回ったのは昼間だったが、夜間に通りを歩いたところ、府中それぞれの町内の山車の中でお囃子をしたり、大小のサイズのひょっとこやおかめ、ししまいが元気に踊っている。
文字にしてしまうと何とも味気ないが、妙に自身の幼少期のことを思い出して、不思議な気持ちになってしまった。
何ともいえない肌寒い気温になり、友人と改札で別れた。
満足して帰路についたものの、自宅に帰ってから、あと数時間いたら馬が道路を走る姿が見れたらしい事を知った。
夕方。付近を散歩していたところ、解放されていた府中競馬場の敷地にて。
家族連れに混ざり、遠くから数頭の馬が調整している様子を見ながら「いいなぁ」などとぶつぶつ二人で言っていた。
が、きちんと調べていれば、もっと近くで珍しいものが見れていたのだった。後の祭りである。
来年の参考にしたい。
それはそうとして!
やっと仕事などをまとめたポートフォリオを作りました。
よかったら見ていってください!
漫画も絵仕事も両方まざっています。(漫画は自主制作のものもあります)
急にテンションが上げられなくて、謎の低空飛行のお知らせになってしまった。