死ぬ前にやって欲しい事
「本気で死にたいなら死んでいいよ」
私は自殺を止める気はない。
かと言って煽る気もない。
あなたの人生なんだから自分で決めていい。
私自身も自殺をはかったから。
自殺をはからなかったら今の私は居なかったから。
大切な存在も2人、自殺で亡くしている。
どれほど苦しい思いをしたんだろう?
どれほど辛かったんだろう?
言葉じゃ表せないくらいの絶望を味わったはず。
もし会って話せる相手だったら助けたかった…
初めと矛盾してると思うかもしれない。
亡くした1人は父。
私が1歳2ヶ月の時だった。
言葉も話せない時。
どうあがいても止めることは出来ない時。
もう1人は敬愛バンドのボーカル。
ライブで見ることしか出来なかった。
バンドスタッフの仕事をしてても直接会うことは出来なかった。
職務横領してたら会って話せたかもしれない。
でも私には汚ないマネが出来なかった。
生まれてすぐに父を亡くし幼い頃から死について、いろいろ考えてきた。
生きる知識より死ぬ知識の方が多かった。
今は自殺したいほどの辛さも苦しみもない。
考え方を変えるだけで生きやすくなった。
ただ本気で死にたいなら死ぬ前に2つやって欲しい事がある。
1つは、あなたが居なくなった世界で残されて生きる人の気持ちを考えてみて欲しい。(命の処方箋参照)
天涯孤独だとしても様々な人と関わっている。
例えば、いつも行くお店の定員さんだったり、いつもすれ違う人の中にあなたを覚える人がいる。
突然、姿を見なくなったら何を感じるか。
もう1つは身辺整理。
残された人にやらせてはいけない。
残すなら最低限の荷物や日記や遺書だけで充分。
遺品の片付けがどれほど大変なことか考えて欲しい。
自殺遺族がどんな扱いを受けるか調べて欲しい。
実際、私も死のうと思う度に身辺整理をやって、遺書を何度も書き直してきた。
私は残された苦しみや辛さも、死にたい程の苦しみや辛さを知っている。
最後に確認したい。
それでも、「あなたは死にたいですか?」
「死にたい」んじゃなくて「助けて」なんじゃないですか?
言い方悪いけど、クソみたいな世界に殺されるより、優しい世界で生きたくないですか?
素直に言っていいんだよ。
2022.05.26 由稀