「グラレコ本を作ろう!」-事例執筆編-
2021年の春以降に、有廣編著でグラレコに関する本を出版します。共著者は、30人以上。ここまで来るまでの道のりはとても大変だったけど、必要で大事なプロセスだったのかもしれないと思い、その長いプロセスを丁寧にハーベストしたいなと思い、今回はnoteにまとめて残しておこうと思います。
本の具体的な内容には触れられませんが、出版するためのプロセス(私のちょっとした気持ち)を記しています。
今回は、事例執筆編!
事例原稿執筆の流れ
個性溢れる事例を聴き合う会のあと、いよいよ執筆段階に入りました。まずは、共著のみなさんがどんな執筆ネタがあるのかを編者と編集者が知るためにも、エクセルシートに簡単に書いていただきました。いわゆる質問シートと私たちは読んでいました。これは、読者にとっても読みやすいように、共著のみなさんのそれぞれの分野をヒアリングしながら、分野ごとに分けていくた目です。その後、二章の方々の原稿執筆の流れは以下です。
①質問シート(エクセルを記入)
→その後岩切さんからその人の特徴である見出しをつけて、その見出しに沿って事例提供者は執筆。
②草稿(ワードで作成)
→岩切さんから読者にとって読みやすい改案を送られてくる。再度執筆。
③脱稿(ワードで作成)
→これでワードの原稿執筆はおしまい!お疲れ様でした!
この質問シートを提出するのが大変で苦戦する方々もおられました。
それもそのはず。なかなか言葉では伝わりにくい雰囲気や感情なども絵に描いて、伝えるサポートをしている方々が多い中で、言葉を使って、的確に自分の活動を表現することは難しいことなんだなということを感じました。
また、こちらの不手際などで、草稿や脱稿の提出期限が短かったり、人それぞれのスケジュールで忙しい時期とバッティングしたり。その度に、岩切さんには柔軟に対応していただきました。ありがたいです。
zoomをつなげて、オンラインコワーキング
3回の原稿提出の際に、期限の近い土日などで、まいこさんがzoomでコワーキングタイムを作って、相談したり、黙々と原稿を書けたり、そんな時間を設けて下さいました。
私はあまりいない方が良いかなと思い、そんなに出席できてはいませんが、まいこさんが愛情たっぷりに共著の方々を目にかけていただき、ほとんどの方々が出入りしながら出席して下さいました。
名付けて、”まいこの部屋”(笑)
このオンラインコワーキングタイムまでは、今まではグループごとに分かれて聴き合う会をしていたみなさんですが、この時間を経て、徐々に事例編の共著の方々のグループの関係性ができてきたように思います。
それまで何人かの共著の方から「自分がどんな実践を書いたら良いかわからない」「他の人とかぶらないようにしたい」などの他の方を気にされながら、執筆されている声を聞いていました。
”こんだけ大勢の方々いるからこそ、私の特徴的な実践とはなんだろう”
みなさんの悩みながら進まれていることが、関係性の作っていく一つのエネルギーにもなったのかもしれません。後から聞いたらコワーキングタイムで、自分の原稿を見せ合ったり、それぞれの不安や悩むを話したり。自分のグラフィックや場づくりの哲学を話してみたり。「原稿を提出する」というゴールはあるものの、そこまでのプロセスが豊かな関係性の中で行われるとみんなそれぞれ力を発揮するんだとも思いました。
まいこさんの愛情溢れる執筆サポート
私は、今回の本のプロジェクトの前から、何度も仕事やワークショップでまいこさんと一緒に場を共にしてきて、まいこさんの凄さはわかったつもりでいました。コワーキングタイムを設けて、zoomのまいこの部屋を作ってくれ、事例編のみなさんのお世話をして下さいましたが、まいこさんがsuperなのはそれだけではありません。
そう、全体のオーガナイズだけではなく、個別への執筆サポートもしていただきました。それも1人ではなく、結構な人数を。少し一緒に時間を共にし、執筆内容を聞いただけで爆速的な速さで原稿を出せた人もいれば、文章を書くのが苦手で手取り足取り一緒に書いてみたり。趣旨理解が分かってない方がいたら、丁寧に「私の理解ではね〜」と自分が認識している言葉で相手に伝えてくだったり。言い出したら、まいこさんのsuperな部分はキリがありません笑
※ まいこさんは昔、営業部のマネージャーだったそう。「結果が全て!」と言い切り、グイッと進めるまいこさんにその面影を感じました。
私とまいこさんで執筆サポートを行いながら、脱稿までのプロセスをホールドしていきした。これは私1人だったら、おそらく無理でした。
時には、執筆状況などを共有するために夜まいこの部屋で話していて、2人とも溜まっていたのかお酒を飲みながら、どうしようかねと話したこともありました。それくらいサポートは地味にキツかったですね笑
それくらい一緒にグループも個人もホールドし続けて下さったまいこさん無しには、この本の執筆はあり得ませんでした。
この場をかりて、まいこさん、本当にありがとうございました!
脱稿に向けて:不安がある方への個別サポート
脱稿に向けて、不安を抱えて進んでいる方々もいるかもしれないと思い、定期的にグループや個別にメッセージを投げて、不安や不満がある方のキャッチアップに私は努めていました。
そんな小さな努力がちょっと実を結んだのか、「これってどうなの?」「私の実践これで良いの?」と不安の声をかけていただきました。
そりゃそうだ。「自分の掲載した実践をあげてください」と伝えて、私たちの方で事例の差別化ができていても、共著の方はたくさんの実践がありすぎるから、自分の中では系統性が見つからないときもあるなと。
声をかけていただいた方には、電話やzoomをつなげて、その人の実践の特徴などを一緒に探っていきながら、不安な部分がないように進めていきました。私1人では納得されなかったら、岩切さんにも入っていただきながら。
この作業、実は私はそんなに苦にならず、むしろみなさんとお話できたからこそ、グループの状況やニーズを把握することができました。
事例編脱稿:多様性を尊重する
こんだけのたくさんの方々が関わっているので、そりゃ色々起こります。
毎日色んなところから声がかかっていた状態だったので、2020年上半期はとても体力的にも精神的にも少し大変でした。「心ここにあらず」とはこのこと。事例編の原稿提出が気が気ではなく、様々なところにサポートに入っていたので休みもそんなに取れなかったです。
また、どんだけサポートを続けても、やはり出来ない人は出来ないので、自分たちのサポートやその人の原稿の成果がなかなか出ないときにも正直キツかったです。原稿執筆の依頼を一度はしたものの、執筆状況をみて、期限を決めてお断りをすることもありました。そのため、当初よりメンバーは変わってはいます。
※原稿が出してない人が悪いのではなく、その人が文章を書くのが苦手だけで、その他の実践知が素晴らしいんだということは補足しておきます。
人数が多いので、声がかかる内容やニーズも多様性にとんでいて、ヒアリングを重ねながらその不安の解決口を見つけていきました。
「多様性を尊重する」とは、自分とは異なる価値観を持った相手と関わることがほとんどなので、信じられないびっくりするような事もたくさんあります。自分と価値観が似ている方だったら、そこまでびっくりすることもないこともあります。
本気で「多様性を尊重する」のであるならば、「この人はおかしい」「この人の考え方は違う」と自分の尺度で相手を否定するのでははなく、一旦その人の声に耳を傾け、その人の気持ちやニーズ、価値観や哲学を聞いてみる必要があります。
まさに「対話」が必要になります。
「対話を行うこと」は重要なのではなく、「多様性の尊重」「持続可能な社会」を目指すために、ときには苦しく葛藤も生まれる対話もあります。
この事例編を通して、私自身も対話のpracticeを行っていたのかもしれません。
そうきっとこの本は、色んなpracticeの集合なんだなと今は感じています。
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551の豚まんが食べたいときあります。
今まさにそれ。
次は、執筆理論編!
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