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私がイスラム教になった時の親の反応

私は日本生まれ日本育ちですが、2年前にサウジアラビア人の夫と結婚してイスラム教に改宗をしました。

そこで今回は、私がイスラム教に改宗した後、両親がどのように私に接するようになったかについて書きたいと思います。

前提として、私の両親は二人とも日本生まれ日本育ちの「純日本人」です。


お母さんの反応

まずはお母さんの反応から。

お母さんはイスラム教についてあまり知らないです。

でも、私がイスラム教に改宗したことを尊重してくれて、理解しようとしてくれています。


もともと私のお母さんは、国際交流が大好きです。

私の家では、お母さんの趣味で、私が中学生くらいのときから、外国人留学生のホームステイを受け入れていました。

お母さんは英語は話せませんが、いつもジェスチャーやGoogle翻訳で外国人の子たちとすぐに仲良くなれます。

また、お母さん自身、ペルーに6ヶ月ほど住んだこともあります。

そのような経験もあって、お母さんは異文化にとても理解があります。

なので、私がイスラム教に改宗したこともすんなりと受け入れてくれたんだと思います。


特にうれしいことは、お母さんがイスラム教の慣習を一緒に楽しもうとしてくれるところです。

ムスリムには1年に一回「ラマダン」という断食の期間があります。

昨年のラマダン期間に私と私の夫は、週に1回ほどモスクに通っていました。

ラマダン期間中はたくさんのムスリムがモスクに集まり、毎日、無料の食事がもらえます。

そしてこのモスクに、私のお母さんも「一緒に行きたい」と言ってくれました。


モスクはムスリムじゃなくても行くことができます。

なのでムスリムじゃないお母さんも行くことができます。

でも知らない宗教や外国人の集まりに行くのは、抵抗がある人が多いので、モスクには日本人はほとんどいません。

仏教のお寺やキリスト教の教会ならまだしも、日本で馴染みのないイスラム教のモスクに積極的に行きたいというのはすごいなと驚きました。

しかも、ムスリムがかぶるスカーフ(ヒジャブ)も買って付けていくよ!と張り切っていました。


ラマダン期間中にお母さんは三回ほどモスクに行きました。

しかも一回は私と夫がいない状態で、一人で行きました。

私たちが通っていたモスクにはパキスタン人やマレーシア人が多くいました。

お母さんは違う国や違う宗教の中にも堂々と入っていって、国際交流ができるので本当にすごいなと思います。尊敬します。


お母さんはムスリムのみんなと仲良くなれて嬉しそうでした。

ムスリムのみんながとてもウェルカムで、どんどん食べ物をくれるからビックリしちゃった〜。ラマダンは楽しいね〜と言っていました。


ニュースなどメディアの影響で、イスラム教は怖い宗教だと思われることもありますが、実際は違います。

みんな寛大でとても優しいです。


お母さんがイスラム教のことを差別せずに、むしろ楽しんでくれる人で本当に良かったなと思います。


お父さんの反応


続いてお父さんの反応。


私のお父さんは仕事の関係で2年ほどマレーシアに住んでいます。

マレーシアは、国の6割以上がムスリムのイスラム教の国です。

それもあって、お父さんはイスラム教について詳しいです。


ハラールの食べ物(イスラム教で許されている食べ物)やアザーン(礼拝の時間を告げる呼び声)についても知っていて、私が改宗してからはこれは食べても大丈夫なのかなどいつも気にかけてくれています。

お父さんが日本に帰ってきた時にレストランに行く時も、これは食べれるの?これはダメだよね?のようにいつも聞いてくれます。

マレーシアのお土産を買ってきてくれる時も、これはハラールだから食べられるよ〜のように教えてくれます。

お父さんもイスラム教への差別は全くないし、むしろ尊重してくれています。

お父さん自身がマレーシアに住んでムスリムと触れる機会が多いので、私が改宗したことも抵抗なく受け入れてくれました。


二人の反応を受けて

もしかしたらお母さんもお父さんも、最初、私が改宗すると言った時は少し不安だったかもしれません。

でもそれを口に出さずに、私がやりたいことを尊重してくれました。

いつもそうです。

私の両親は私のことを信じてくれて、やりたいことをやらせてくれます。

本当にありがたい環境だなと思います。


イスラム教に改宗することをお母さんとお父さんに猛反対されていたら、私は今の夫と結婚をしない選択をとっていたかもしれません。

今、私がサウジ夫と可愛い息子と幸せに暮らせているのは、両親のおかげです。

これからも感謝の気持ちを忘れずに、イスラム教を学んでいこうと思います。

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