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大平森林公園のきのこ観察会

2024年(令和6)10月20日(日)。見附市の大平森林公園できのこの観察会があったので行ってきました。

大平森林公園

大平森林公園は見附市東部の丘陵にあります。かつて農業用水として使われた大平堤の周囲に広がる森林公園で、キャンプ場やBBQ場も併設されています。

きのこ観察会で入った森林公園

きのこにくわしい講師の方の案内で山に入るのではなく、めいめいで山に入り、採ってきたきのこを鑑定してもらうというやり方でした。
私はきのこにはまったくくわしくないのできのこ採りが目的ではなく、自然の中のきのこを撮影することと、毒きのこに関する知識を学ぶのが目的。

山で出会ったきのこ

さっそく山に入りますが・・・・遊歩道の近くにはきのこはありません。
でも、少し遊歩道を外れると・・・・いろいろ生えていました。

ベニタケ?
しなびています
スギヒラタケ
近年、毒きのことして認知されました
アマンダレ
正式名:ナラタケ 汁の実に最高です
不明 サルノコシカケの一種?
アマンダレ
アマンダレ?
ツキヨタケかもしれない
アマンダレ
アマンダレ

アマンダレをたくさん見つけましたが、「もう傷みはじめているので、食べても美味しくない」とのことでした。

スギヒラタケ
ドクツルタケ
最強の毒きのこ。食べたら死にます

きのこ観察会

1時間ほど森林公園を歩いたら、ふもとの駐車場で観察会です。
講師の方たちが採ってきたきのこが分類されていました。

きのこ観察会

オオワライタケ【毒】
症状:幻覚、精神錯乱

見るからに食べられそうなのですが・・・・

ニンギョウタケ
最近、めっきり少なくなったということでした。

サクラシメジ

チャホウキタケ
とてもおいしいということでした。

ツキヨタケ【毒】
症状:腹痛、下痢、嘔吐
悪名高い毒きのこ。シイタケに似ているため、誤食が多い。
見分けるポイントは茎が横から出ること。茎を縦に裂くと、根元に黒いしみがあること。夜に傘の裏から青白い光を発すること。

マイタケ
天然物。天然のマイタケのおいしさは栽培物とは比べものになりません。
十日町市に勤めていたとき、仕事場の近所のおじさんが天然物のマイタケをくれました。職場で天ぷらにして食べたのですが、そのおいしさと言ったら・・・・

タマシロオニタケ【毒】
症状:誤食例の報告がなく不明

分析により毒性分が検出された。

タマシロオニタケとよく似ているシロタマゴテングタケドクツルタケは、誤食すると死ぬ猛毒きのこ。

ドクツルタケ【毒】

ドクツルタケの幼菌

症状:食後1~2日で腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸症状。これがいったん回復した後、1週間ほど後に症状が再発現。吐血、血尿などの症状も加わり、肝臓と腎臓が破壊され、もだえ死ぬ。
シロタマゴテングタケもドクツルタケも外見はよく似ている。色は純白。茎の途中に「つば」と呼ばれるスカート状のひだ。根元に「つぼ」と呼ばれる卵状のもの。茎はささくれだつ。高さは20~30㎝ほどある大型のきのこ。

スギヒラタケ【毒】
症状:下痢、腹痛、脳症状。死亡例もある。

独身時代、六日町(現・南魚沼市)に住んでいたことがあり、近所の人が袋いっぱいにくれていました。汁の実にして食べていたのですが・・・・
突然変異で有毒化したという説あり。

アミタケ
いわゆる「アマンダレ」として、新潟でよく食べられているきのこか。

サマツモドキ【毒】
症状:軽い胃腸症状

カラカサタケ【毒】
症状:生食すると腹痛、下痢などの胃腸症状

ウラベニホテイシメジ
味は苦いが、そこがいいという人も。
後述のクサウラベニタケによく似ている。見分けも難しい。

クサウラベニタケ【毒】
症状:腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸症状に加え、精神錯乱が発現することも。死亡例もある。

講師の方はウラベニホテイシメジとの見分け方について「クサウラベニタケは茎がスカスカで微妙にもろい」とおっしゃっていたが・・・・はっきり言って見分けがつかない。

カオリツムタケ【毒】
症状:腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸症状

ハツタケ

ハチノスタケ

ツチグリ

ホコリタケ
たたくと、ほこりが舞い上がるように胞子が飛ぶ。

ドクササコ【毒】
症状:四肢の末端、鼻端、陰茎、耳たぶなどが赤く腫れ、焼け火箸を押し当てたような激痛が昼夜の別なく、1か月から半年以上も続く。胃腸症状は発現しない。治療法はなく対症療法になる。激痛による自殺や、同じく激痛による睡眠不足から来る衰弱死も起きる。かつては風土病とされていたこともある。

傘の中央が漏斗状にくぼむ。

テングタケ【毒】
症状:精神錯乱

よく知られている毒きのこ。一部地方では塩漬けして毒を抜き、食用にするというが・・・・

きのこ観察会には、老若男女問わずたくさんの人が来ていました。観察会に並べられたきのこを見ながら「こんなにあったら、(食毒の)見分けがつかんなぁ」と言っていました。たしかに・・・・
でも、よく言われる毒きのこの見分け方は、すべて迷信です。

×茎が縦に裂けるきのこは食べられる→ツキヨタケも縦に裂けます
×派手な色のきのこは毒。地味な色のきのこは食べられる
  →上のきのこの画像を見てお分かりのとおり、ほとんどの毒きのこは地味な色です
×ナスと一緒に煮れば毒はなくなる→そんなことはありません
×塩漬けすれば毒は抜ける→そんなことはありません
×虫が食ってるきのこは無毒→毒きのこを食う虫もいます
×銀のスプーンと一緒に煮て、スプーンが黒くなれば毒→そんなことはありません

きのこ観察会が開かれている駐車場の桜の幹に、サルノコシカケも生えていました。

大平森林公園では、「秋の音楽祭」が開かれていました。

大平堤

<次回予告>
【秋が深まると】George Winston/DECEMBER【聞きたくなる】
冬をテーマにした曲なのですが、なぜか秋が深まると聞きたくります。
キノコ観察会の体験記を記事にしたので、また後送りになりました。

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