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フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラ / モーツァルト:交響曲第28番&第36番「リンツ」

モーツァルトの交響曲2曲のカップリング。

ブリュッヘン&18世紀オーケストラ / モーツァルト:交響曲第28番&第36番「リンツ」 

このディスクの録音は「リンツ」が1989年11月で第28番が1990年6月。この時期、ブリュッヘン&18世紀Oはベートーヴェンとシューベルトの交響曲全曲演奏と録音に取り組んでおり、「リンツ」と一緒にベートーヴェンの交響曲第8番が、第28番と一緒にベートーヴェンの交響曲第4番とシューベルトの交響曲第5番、さらにメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」が録音されています。
これらの曲目を見る限りでは、ブリュッヘン&18世紀Oは創設以来の目標としていたベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の演奏と録音を達成し、レパートリーの拡充をめざしていたのでしょう。

フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラ
モーツァルト:交響曲第28番&第36番「リンツ」
初出CDジャケット表

モーツァルトの「リンツ」はどちらかというと苦手な曲だったのが、ヨーゼフ・カイルベルトの名演を聴いて、好きな曲へとコペルニクス的転回をした経験を前に書きました(ヨーゼフ・カイルベルト&バンベルク交響楽団 / モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」|Yuniko note)。
ブリュッヘン&18世紀Oの「リンツ」も、カイルベルトの演奏と同じくスッキリ&スリム系です。
ただ、この曲の後に続く第38番「プラハ」、第41番「ジュピター」のように一夜のコンサートのメインを張れる曲かというと、それは違うような気がします。抽象的な言い方ですが、曲にみなぎるエネルギーが第38番や第41番ほどではないように感じるのです。ちなみに、第39番と第40番もコンサートのトリ向きではないように思います。

「リンツ」と一緒に交響曲第28番も収録されていますが・・・・あまり印象に残っていません。

ブリュッヘン&18世紀Oのモーツァルトは、これまで取りあげてきたほかに「交響曲第29番&第33番」「交響曲第31番&第35番」「戴冠式ミサ ほか」。さらに、晩年に録音した「交響曲第39番、第40番、第41番」「レクイエム」も所有していますが、そちらはまた機会があれば・・・・

ブリュッヘン&18世紀Oのモーツァルトの紹介はいったん終了し、続いてシューベルトの交響曲全集を紹介します。

次回予告 【綾瀬はるか】ROUTE 29【大沢一菜】

森井勇佑の監督・脚本によるロード・ムービー。鳥取市が舞台のひとつになっています。


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