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【秋が深まると】George Winston / DECEMBER【聴きたくなる】

DECEMBER。12月。冬をテーマにしたピアノ・アルバムなのですが、ちょうど今頃の季節、秋が深まりゆく季節になるとなぜか聴きたくなります。

George Winston / DECEMBER ジャケット表

曲目

1.Thanksgiving
2.Jesus, Jesus, Rest Your Head
3.Joy
4.Prelude
5.Night
   Snow - Midnight - Minstrels
6.Variations on the Canon by Johann Pachelbel
7.The Holy and the Ivy
8.Some Children See Him
9.Peace

ジョージ・ウィンストン、DECEMBER

ジョージ・ウィンストン(1949,2,11~2023.6.4)はアメリカの作曲家、ピアニスト。クラシックでもロックでもジャズでもなく、いわゆる「環境音楽」「癒やし系」と言えるかもしれません。経歴やディスコグラフィー等についてはこちらを。↓
ジョージ・ウィンストン - Wikipedia
『DECEMBER』はジョージ・ウィンストンの4枚目のアルバムで、1982年に発売されました。みぞれが降りしきる初冬の朝。重い雪が音もなく降り積もる冬の深夜。朝日にきらめく新雪、クリスマスの聖歌、真っ白い雪に包まれた新しい年の朝などが、透明なピアノの音色で表現されています。
なお、ここに記した冬の様子は、あくまで私個人が感じたこのアルバムの印象で、ジョージ・ウィンストンがこのアルバムについて語ったものではありません。
もう一つ。ジャケットの基本色は、本当は純白です。黄色っぽいのは経年劣化(ようするに黄ばみ)です。

George Winston / DECEMBER ジャケット裏

『DECEMBER』の思い出・・・・『DOLL』と火打山登山

冬をテーマにしたピアノ・アルバムなのに、なぜ秋が深まるこの時期に聴きたくなるのかは、たぶん次に記す出来事のためと思っています。

大学3年の9月。演劇部が大学の大講義室で如月小春(如月小春 - Wikipedia)の『DOLL』という戯曲を演じました。

如月小春:DOLL 新宿書房
現在は絶版

一見幸せそうだった5人の女子中学生が入水心中した事件を題材にした戯曲。劇中で5人の女子中学生が孤独な心のうちをモノローグで語るとき、繰り返し流れたのが、『DECEMBER』1曲目の「Thunksgiving」でした。

演劇部の『DOLL』公演から2週間ほどあと、サークルの人間関係に打ちのめされていたとき、ワンダーフォーゲル部の友人が火打山登山に連れて行ってくれました。小雨の中の登山。霧の中の登頂。夕日に染まる「天狗の庭」(高谷池ヒュッテがある高層湿原)。天狗の庭から見た雲海。友人がコッフェル(アウトドア用の携帯型コンロ)で作ってくれたインスタントラーメン。そして夜、天狗の庭で「夜空って、こんなにたくさん星があったんだ」と時の経つのを忘れて見上げた満天の星空と天の川。この折々の時に脳裏に蘇ったのが「Thunksgiving」でした。
そして下山した日の午後、遊びに行った後輩の部屋で、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンがサントリーホールのオープニングコンサートを急病でキャンセルしたことを知るというおまけもありました。
そのときのことはこちらに。↓
【追悼】小澤征爾&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会 第2夜(サントリーホール オープニング・シリーズ|Yuniko note

演劇部の後輩にDOLL公演で使っていた曲名を聴き、GetしたのがこのCDです。
後日、楽譜も買いました。1曲目の「Thanksgiving」と2曲目の「Jesus, Jesus, Rest Your Head」はピアノで弾けます。

George Winston / DECEMBER ボトムカード

<次回予告>
あれから20年 中越大震災
中越大震災から20年。旧山古志村、小千谷市、長岡市の震災の痕を訪ねました。

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