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三条市三柳の火葬場跡

シリーズでお伝えしている三条市街地の火葬場跡。今回は、三条市郊外の長閑(のどか)な田園風景の中にある火葬場跡です。

三条市三柳の火葬場跡

信越本線で東三条駅から保内駅、加茂駅に向かう時に左の車窓に、国道403号線で三条市街地から保内地区、加茂市へ向かう右の車窓に、田んぼの中にぽつんと墓地が見えます。
ここが火葬場跡です。北側の三柳(みつやなぎ)集落と西側の牛ヶ島(うしがしま)集落で共同利用していた火葬場跡なのでしょう。

三柳の火葬場跡
北側からの遠景

ここは以前から気になっていた場所で、実際に現地を訪れたこともあります。火葬場跡という確信がもてないでいたところ、四本柱さんから火葬場跡であることを教えていただいたのです。
跡地はあまり広くない墓地になっています。

三柳の火葬場跡
入り口

向こうの家並みは「西潟(にしがた)」という集落です。

あまり広くない墓地で、東側が入り口になっています。大きさから考えて四本柱火葬場の可能性がありますが、四本柱火葬場は北側から入るようになっているので、そこが四本柱火葬場の条件に合いません。
今まで訪れてきた四本柱火葬場は、すべて北側が入り口になっていました。東・西・南側から入る方が火葬場への近道でも、わざわざ回り込んで北側から入るようになっていました。

下の画像の、向こうに見えるのは西潟の集落で、右手に少し見えている家並みが三柳の集落です。
墓石には個人名や命日が彫られているので、画像処理してあります。

三柳の火葬場跡
北方向を見る

下の画像の、右側に少し見えるのが牛ヶ島の集落です。

三柳の火葬場跡
南方向を見る

火葬場跡には12基ほどの墓石が建っています。整地され、入り口付近はコンクリートが敷かれています。墓石はすべて新しい感じです。
田んぼに囲まれた静かな火葬場跡でした。
<2024年11月14日訪問>

今は民家になっている西潟の火葬場跡

ところで、上の2枚の画像を見ていただければお分かりのように、ここは三柳、牛ヶ島の両集落からは少し離れており、むしろ西潟の集落の方が近いです。ですが、西潟は別に火葬場をもっていたそうなので、ここは使用しなかったのでしょう。
西潟の火葬場は場所も確認していますが、その跡地は民家になっています。なので、場所は分かっていても訪問はしません。
四本柱さんから、火葬場跡が民家になっているケースはわりとあることを教えていただきました。
前の記事の「上須頃の火葬場跡(三条市上須頃の火葬場跡|Yuniko note)」で、「新潟の人たちは、ここが以前は火葬場だったことにあまりこだわり(というか忌避感)はないのかもしれない」と書きましたが、火葬場跡が民家になっているケースがあることからも、それを感じます。

三柳の火葬場跡の場所

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