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運命を受け入れない
10月22日火曜日
道を歩いている時も電車の中でもネットニュースを見ている時も、自分が大体イライラしていることはどうにかした方がいいと思っていた。
けど、津村さんや高瀬準子、私が好きな作家はみんな常に怒ってる!
大好き!
Eテレのバリバラに、難病の筋ジストロフィーになった40代の女性が出ていたのを見た。
結婚していて夫と小学生の子ども二人がいる。きれいな人だった。数年前に突然発症し、今はまだ(とはとんでもなく残酷な表現だが)普通に会話もできて元気そうで、ただ身体を動かすことができず完全に寝たきりというだけだった。
女性は何とも言えない怒りに満ちていて、私はそのことに強く心がひかれた。
家族やヘルパーの人に当たるというわけでは全くないのに、なぜか、全身を不機嫌が覆っているのがわかる。
不用意に笑ったりしていないからかもしれない。
その女性が、筋ジストロフィーのベテランのおじさんに会いに行くという場面があった。
おじさんは寝たきりの完全介護の状態で、すでに自分の声で話すことはできなくなっていて、視線を使って自分の言いたいことを言葉(声)にする特別な機械を使って話していた。
女性は、自分が病気だということをどうしても受け入れられない、というようなことを、泣きながら話していた。
機械を使って意思だけは伝えられるように見える。もしかしたら、表情のほんの少しの変化にも意味があるのかもしれない。
でも、それ以外の一切を失って、自分で自分の世話をできなくなるということ(よだれも拭けない)を受け入れるのは到底不可能なことだと感じた。
別の場面で、女性が「お化粧も好きだったのに」と言っていた。やっぱり。自分の見え方や見せ方が大事で、それを自分で何とかできなくなるということも、この人にとって地獄なのだろうと思った。
私が難病になったらきっとあんな感じだろうと思った。全く受け入れていない。ひたすら怒っている。
10月の中旬、二週間の体調不良時、体がわきまえたように週末に発病、発熱するので切なくなった。
「休めないんだよ」とか、自分に言い聞かせすぎたか。かわいそうに。
別に休んでもいいのだし、実際、本当にキツかったら休むのだが、精神が元気だと、強がって言いきってしまう。
給料に関わるから休めないと思っていたけど、実際は職場の誰かにかかる迷惑のことを無意識に意識していて、そのせいもあって休めないと思い込んでいた。
が、回復してみれば別に休めるし。たとえ、休んで誰かに迷惑をかけたところで、私にはすでに『無給』というペナルティがかかっているわけでそれ以上罪悪感をおぼえる必要はなく……、と現金主義の思考。
自分が好きな主義は何だった?
経済に自分を売り渡しすぎてない?
……
いや、この国が私に、経済に全部売り渡せと迫ってきてうざいんだよ!!!
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夏に読んで感動した
無茶苦茶な論理
でも私もいつも、みんな大嫌いだと思いながら道を歩いてる
同じだと思った
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