二時間だけのドライブ
先日、家に帰ったとき、車の運転をした。
前に運転したのがいつだったのか思い出せないけど、たぶん実家を売った時とかそのへんだった気がするから、私は2~3年以上運転していないことになる。
母に「運転したい」と言ったら、「私の時はやめて」と言われた。
事故に遭ったら嫌だから~とかか? けっこう意地悪だな、と思っていたら、母は「私と一緒だとケンカになるから。素直に聞けないでしょ?」と言う。
そっか、そうだな。その通りすぎるわ。当たり前かもしれないけど、母はずいぶん私たち(自分とメグミ)のことをよく知っているなと思った。そのことはけっこう安心することのように思える。
母は他にも、「どうせ今運転しても、向こうに戻ったらすぐまた乗らなくなるんだし、意味ないじゃん」と言ってきたけど、私は「乗らない期間を更新し続けるより、時々乗って思い出した方がいいじゃん」と言って譲らなかった。
翌日、妹が母の家にやって来たから、「運転したい」と言ってみた。
すると、今度は母も、わりとすんなり「OK」だった。
行き先はどこでもよかったけど、聞かれたら自然に「公園に行きたい」と言っていた。
そうか。私は車を運転したくて、公園に行きたかったのか。
それで、名城公園に行くことになった。
母の家からは、車で15分ぐらいの距離だ。
何せ、妹の自由は下の子(生後2ケ月)の授乳と授乳の間だけだから、大急ぎで行って帰ってこなければいけない。タイムリミットは二時間。
まるで、「二時間だけのバカンス」だ。宇多田ヒカルと椎名林檎。
「どうか、今後、粉ミルクor液体ミルクの導入を検討してみてください🥺!」
と言ってみたら、妹は、だよね~と笑ったのでよかった。
下の子は、母が家で見守る。
宇多田ヒカルと椎名林檎の私たちは、ぎりぎりまで授乳をして、家を飛び出した!
上の子(2歳)を連れて!🚙
数年ぶりの運転は緊張した。一瞬、ブレーキとアクセルがどっちがどっちなのか自信がなくなったけど、発進前のことだったし、聞いたりしたら不安にさせるからやめようと思って、落ち着いて考えた。
自信を持たずにいたり、わからないふりをするのはやめようと思った。
車の中の各装置の使い方や、右折や左折の時に見る場所、動き方は身体がおぼえている。そんなことが自然とわかった。
一般道での私はもともと慎重で、執拗なほど注意深く左右確認をしたり、スローーーリーーーにブレーキをかけたり、スピードは周囲に合わせるけど、実際はいつでも止まることができるような覚悟と言うかイメトレで運転している。
(高速道路は、その反動で? いつ事故に遭ってもおかしくないような飛ばし方をしてしまう。気が大きくなるみたいだ。イキってるのかも。危なくてダサいな。)
大丈夫じゃないと思って運転しているぶん、だからたぶん大丈夫。
その上、妹は、何というか名教官なのだ!
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