あんみつとネットワークビジネス
夏休み明けに授業をしたくなかったから、自分の夏休みを振り返るシートを作ることにした。
この夏は全体的に機嫌が悪く、くさくさしていた。
コロナになったせいで不調がでたり不便を感じたりした。だけではなく、国とか政府とか社会とか人にムカついて、不信が募った。
というのは、夏休み最後の日に友達と会って話しているうちに気付いたことだった。
状況を説明し、この精神の不調について聞いてもらったら、友達に「コロナのせいもあると思う」と言われ、優しい人だなとすぐには信じなかったのだが、家に帰り、夏休みを振り返るシートを記入しながら、『厭世観』という言葉が浮かび、少しほっとした。
厭世観か。時々覆われて、なかなか抜け出せなくなるやつだ。
だから私は四方八方に向けて怒りが沸いていたのだな。
同時に、『怒らされている』し、『落ち込まされている』と言ってくれた友達の言葉も、この上なく自分をなぐさめた。
今回の厭世観がコロナのせいかどうかは知らないが、ずっと政府がひどいから、元気ならばともかく体調不良なら怒らざるをえない。
🍧
次の職場探しから将来の不安まで、ざっくり不安になることも多い。
ところが、先日、一緒にあんみつを食べていた友達が、ネットワークビジネスに誘われた話をし始め、入会する気もないのに面白がって参加したというその勧誘会で見た人々の様子を聞いていたら、真面目に悩むのが馬鹿馬鹿しくなった。
ネットワークビジネスが好きな人というのは、次々に新しいネットワークビジネスを始めるらしい。
洗剤や台所用品で有名なネットワークビジネスをやっている人が、次は化粧品を始めたり、保険の販売に手を出したりする。マイナスの補填なのか、あるいは儲けを倍増させるためなのかはわからないし、人それぞれなのだろうが、そんなことを『ビジネス』と呼んでやっている人たちがいるのだと知った。純粋にいい商品だから人に勧めたいのか、楽して儲かるからなのか、理由はそれぞれ様々にせよ、そんなことを仕事にする人もいるのだと思うと、自分が日々あくせく働き、小さなお金をもらい、また新たな職場で同じような仕事に就いて働くために今悩んでいるのが馬鹿らしくなった。
いや、あくせく働くことが、ではない。もちろん、ネットワークビジネスがやりたいんじゃない!!!!!(絶対イヤ!)
そうではなくて、悩んだり落ち込んだりすることが馬鹿らしい! ということだ。
真面目にあくせく働いてる自分は、落ち込んだり不安になったりする必要なんかないなと思った。自分が自分にとっていいと思うことを真面目にしているだけだ。それで十分な気がした。
次の職場も、きっと何か見つかるだろう。
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