医療ソーシャルワーカー77(呼び方)
患者さんが入院された際に医師から急変時の対応について聞かれるご家族は多くいらっしゃいます。
「心臓マッサージ」、「人工呼吸器」等のいわゆる延命処置的なことをどうするか問われる場面に同席することも多く、大抵のご家族は拒否する場合が多いです。
しかし中には「人工呼吸器はしないまでも心臓マッサージはやっておいてください。」や「何もしないということは見捨てることになるので、全てお願いします」と依頼するご家族もおります。
あくまで私見ではありますが、「心臓マッサージ」という呼び方がそうさせているのかもしれないと感じます。
延命処置を希望するご家族の気持ちも分かりますが、高齢や身体の機能として限界を迎えている患者さんに心臓マッサージをすることにどの程度意味があるのでしょうか。
実際心臓マッサージをしている現場を見たことが何度かありますが、とても「マッサージ」と言われるようなものではありません。
体を沈み込ませるほど強く、ベッドがきしむ音がするくらいの勢いでやるので、骨が折れることも良くあると聞いたことがあります。
現場を見たことがある方なら、高齢になった自分の親をぎりぎりの体力のところに差し掛かっている場面で「心臓マッサージ」は希望しないと思っています・・・。
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