性的虐待・性被害の告白は価値が高い

私は先日、虐待防止イベントに初めて虐待サバイバーとして参加してきました。
私を含め、当事者4名が(親への手紙)という題材で虐待被害の告白、その時の思いなどを語られたのですが、性的虐待の内容が鮮明に語られました。
私自身もそうですが、性的虐待被害の告白は非常に勇気がいります。

私が虐待親から警察に保護されたのは今から2011年3月です。
この10年の間に自分が受けた虐待の事実をもとに書籍を出したり、人に話したりしてきました。
けれど性的虐待被害の詳細を語れるようになったのはここ最近になってからです。
なぜ長い期間話せなかったのか・・・
一番は恥ずかしかった、自分が実の親からそんなことをされたという事実を受け止められなかったというのが本音です。
しかしこれだけが理由ではなく、他人に少し話したこともありましたが、「そんなこと親がするなんて嘘でしょ。」「信じられない・・・ その先は聞きたくない・・・」
そう言われることも多かったため、自分の中に溜め込むしかありませんでした。

話が前後してしまいますが、警察に保護された時、私は高校2年生でした。
警察署の一室で男性刑事さん2人に虐待の詳細をほんとに細かく質問されました。
しかし17歳といえば思春期で、私は男性と関わることもそれまで少なく、ひどい虐待を長期に渡り受けていたことから他人に対しての警戒心や恐怖心を非常に抱えていました。

私の母親はおそらく計算高い人で、表面的に気づかれるような傷やあざはつけず、見えない部分(口内や性器)を痛めつけ、自分の尿を飲ませたり、性器を舐めさせる人でした。
今思い出しても苦しさと嫌悪が込み上げてきます。
でもこんなことをその日初めて会った刑事さんに語ることなんてとてもじゃなくできませんでした。
学校の教師にも児童相談所の職員や里親さんにも同様でした。

骨折させられたり、殴られて全盲にさせられたりと数々の虐待行為を受けましたが、今でも1番の傷になっているのは性的虐待と言ってもいいかもしれません。
屈辱的かつものすごい恐怖だった性的虐待を告白しようと思ったのには、一つには真実を残したかった事、そしてもう一つには私と同じように今でも告白できず、自分の中に仕舞い込んだまま苦しんでいる方がいるかもしれないと思ったからです。

虐待だけに限らず、性被害は2時被害に合いやすい内容でもあります。
「気持ちよかったんじゃないの? セックス好きなんでしょ?」などと想像力のかけらもないような言葉を浴びせかけられる事もあります。

性被害の告白は非常にハードルが高く、ものすごくエネルギーもいる事なんです。

だからこそそういう告白はとても貴重であり、今後の虐待防止や法律を変えていくための財産だと感じます。
決して面白がって聞いたり、拒絶しないでいただきたいです。

表現力が乏しく、拙い文章ではあるかと思いますが、読んでいただけますと幸いです。
    ゆなねこ


#虐待サバイバー #性的虐待#性被害#毒親育ち

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