"it from bit"を基礎にして世界を見てみる
前回の記事では,"it from bit"についてマトリックスと絡めて書いてみた.今回は,"it from bit"的な考え方をすると面白いことができたり発想が豊かになるのではという思いつきから始まっている.
例えば,デジタルネイチャーと呼ばれるものは似たようなことを言っている.計算機と自然は区別がつかなくなる.計算機と自然の無分別は,具象化した中立一元論ようだ.様々な情報を様々な方法で受け取り様々な形で出力する.bitによって成立しているからこそ情報は別の形に変換することができる.提唱者本人も自分がやっていることを情報の変換と言っている.(6/17のCRESTで似たようなことを言っていた)
つまり,"it from bit"的に考えるとこの世の全てが流転している縁起の世界であると考えられる.このように考えれば,学問が楽しくなる.全ての問題が数学的に解答できるのだ.ぼくらに必要なものは情報間のルールを理解し,いかに表現するかを考えることだ.そして数学が学問の女王を暗に示している.
だが,ここで主観と客観の対立が起こる.前回,書いたように現在の科学は主観を科学できない."it from bit"的な考え方が行き詰まっている部分だ.この辺が,自然科学と社会科学や人文科学の違いである.次回,それぞれの科学における差異を考えて主観的な部分の話をしたい.
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CS系の学部に行くために使いたいですが,とりあえず五万円ください.レーザーカッター作ります.もしくは住む場所といい働き口