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声が。。

この間、カフェで食べたチーズケーキがあまりに美味しくて声を失いました。

というのは全くの嘘です。いえ、確かにカフェには行ったしそこで食べたチーズケーキもおいしかったですが、私の声はちゃんと出てました。

出るんですよね、普段は。

でも。

皆さんは、ワンピースのイガラムさんをご存じでしょうか?ここぞという大事な時になると、途端にのどにたんがからむのか何なのか、声が出にくくなってしまって「ラ、ラ、ラ~~♪」と歌いだすあの方です。

昔、子供たちとワンピースを見ていた時にこのイガラムさんが颯爽と登場し、私は衝撃を受けたのでした。「こ、これは、私。。」

そうなのです。緊張するとなぜか声が出にくくなる。通訳学校の授業でもそうなってしまっていたのです。

前期のクラスでですね、自分が当てられて訳をする際、緊張して声が出なくなり、思わず咳ばらいをしたところ。後の講評の際、先生から「マイクに咳が入ると耳障りですので、やらないように」と。まぎれもない私へのコメント。

言われたときは、正直本当に悲しく落ち込みました。ああ、緊張すると声がおかしくなるなんて、声が商売道具なのに。私はやはり通訳に向いてないのか。。激しく落ち込んだ私は、緊張で声が出なくなる状態をイガラム症候群、ととりあえず勝手に命名したのでした。

でもね、簡単に治ったんです。あはは。イガラムさんは。理由はいろいろあるかもしれませんが、クラスでそれほど緊張しなくなったことが一番大きいです。私にイジワルなコメントをした先生のいたレベルは無事に1期で卒業し、めでたく進級したおかげで講師がかわり、それほど授業で緊張することがなくなったのです。

さらに細かく言うと、中間ガイダンスという、講師の先生に1対1で面接いただけるありがたい機会があるのですが、今期、そこでものすごくほめていただいたことが一番大きかったと思います。あとは「クラスでの恥はかき捨て、ですよ」と言っていただけたこと。

授業ではもちろん緊張感は必要です。プロを目指している以上、厳しいコメントは避けられません。が、その一方で、生徒を精神的に追い詰めすぎるのは考え物です。いろいろな先生がいると思いますが、私はやはり生徒を応援してくれて、どんな時でも良い点を見てほめてくださる今の先生方が大好きです。

でも、厳しい指摘があったからこそ、自分の弱点を克服しようと真剣に考えるようになったことも事実です。厳しいと感じた先生にも、もちろん感謝しています。あと、どんなに辛いことがあっても悲しみに打ちひしがれず自分のペースで歌い続けるイガラムさんは、これからもずっと私の心の友です。


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