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ハイキュー🏐侑日考察(影日比較編)
はじめまして。ゆなと申します。
初めての投稿がゴリゴリのオタク考察になってしまいました。溢れ出る侑日愛が止められなかった…😭
稲荷崎高校編が終わった直後から侑日、治日、宮日の民だった私にとって、最近の本誌は、ご褒美を通り越して、情報過多の夢見心地となっております。自分の妄想が本誌で繰り広げられてる状態です。公式が最大手、本当にありがとうございます。同時に、私がずっと頭の中で温めていた解釈が、以外と間違っていなかったのかもしれない!と思い、筆を取った次第です。一考察として、楽しんで頂ければ嬉しいです。
先に注意になるのですが、日向受け、特に影日の解釈違いが起こる可能性特大なので、危険な自覚のある方は、回れ右をしていただけるとありがたいです😂それでも大丈夫な方だけどうぞ!
日向にとっての運命の相手とは誰なのか?
日向受け民の最大の命題。
「日向にとっての運命の相手とは誰なのか?」
正直それぞれの推しがあり、みんな運命だよ!!!が正解だと思うのですが、(私は葦日、及日の民でもあります…)今回はあえて、物語、ハイキューとして、考えたいと思います。
物語ハイキューとして、私はずっと日向の運命の相手、つまり相棒は影山だと思っていました。(W主人公だし)少なくとも烏野高校編しかなかったら、相手は影山で正しいのだと思います。しかし、プロ編が始まってからというもの、その固定概念自体が間違っていたのでは?と思えてならないのです。
物語のスタートからずっと、日向にとっての運命の相手は宮兄弟、特に宮侑だったのではないかと。
影山にとっての運命の相手は日向である
これは否定のしようがありません。何があっても、影山にとっての運命の相棒は日向翔陽なのです。何故か。
影山飛雄という男は、バレー馬鹿の不器用な男でした。コミュニケーションが壊滅的に下手なのです。彼はハイキューの物語スタート時、つまり中学3年生の大会で日向と出会った段階で既に、コミュニケーションの問題で、チームメイトとの軋轢を生んでいました。烏野高校に入学した時点でも、中学でのトラウマを月島に指摘され、大変苦しんでいます。
そう。影山が世間に見つけられなかった原因は、バレーの技術が足りなかったからではありません。彼の問題はチームメイトとのコミュニケーションが上手く取れない人間性にありました。変な話、北川第一に日向翔陽がいた場合、トラウマなど得ることなく、全国大会でかなりいい成績を残していた可能性すらあります。
(そんなifはさておき)影山は烏野高校で1人の相棒と出会います。日向翔陽です。彼は紛うことなき、影山飛雄の運命の相手でした。
日向の何がすごかったかというと、影山がずっと求めていたスピードと高さを持っていたことに加え、影山が酷いことを言おうが、キレようが、大して気にせずお構いなしだったことです。だって、日向にとっては、暴言吐かれようが何しようが、影山が上げてくれるトスが、大事なトスだったから。
ユースに選ばれた後、一瞬、コート上の王様モードが出戻ってくるわけですが、その時ですら、日向はいつも通りに影山に接します。日向は影山にとって、怒るときは怒る。言うことは言う。その上で影山を認めてくれる、唯一の相棒なのです。そしてこの一件を通して、影山は侑のいう「おりこうさん」ではなくなり、更なる成長を遂げることになりました。
影山は王様と言われるのが嫌だったんです。その彼に、『王様、かっこいいじゃん!』ってあれだけ嫌がっていた王冠を、ポジティブに解釈し直して被せ直す。そう、影山に自信を取り戻させ、日本代表になれる程、チームメイトと信頼関係を築ける人物になるきっかけを与えられる人間は、長い作中、数多の登場人物の中で、日向翔陽ただ1人なのです。
なので、プロ編が現れてから、改めて読み直してみると、烏野高校編の長い時間を通して描かれているのは、影山飛雄の成長物語であることが分かります。そして、それが発生する為には日向翔陽の存在が必要不可欠なのです。
影山飛雄の人生に日向翔陽が現れなかった場合、影山はあのまま埋もれてしまった可能性が高い。だから、影山にとって、日向は運命の人物に当たります。
では逆はどうでしょう?
日向にとっての運命の相手は影山である?
この章の答えをどう書いていくか、結構悩みました。いやだってね?日向の場合、バレー強豪校に進んでくれれば、何とかなりそうでしょう。別に青城でも、白鳥沢でも、どこでもやってけそうなので。
だからこそ、今回はハイキューという物語を軸に考察しますという触れ込みで、日向は烏野高校に進学するのがベストだったとしたいと思います。
烏野に進み、変人速攻を生み出したうえで、影山が運命に当たるか、宮侑が運命にあたるのか、という話です。
この考察を行う為には、やはり、「変人速攻」について考えていく必要があります。
日向翔陽にとっての「変人速攻」
日向と影山が生み出した「変人速攻」。言わずもがなの烏野高校のリーサルウェポンです。これを理由に、影山と日向の烏野変人コンビは宮城を飛び出し、全国で恐れられることになります。
しかし、1つ問題がありました。
影山が評価をどんどん高める一方で、日向の評価はイマイチ上がってこなかったのです。
分かりやすいのが白鳥沢学園バレー部の鷲城先生。今でこそ我らが強火日向担の急先鋒といった感じですが、全国大会編直前の宮城一年生強化合宿では、日向を呼ばないどころか、『影山のいないお前に俺は価値を感じない』というトラウマワードを(合宿に勝手に乗り込んだ日向が悪いとはいえ)本人にぶつけています。
あの当時、ハイキューを読んでいた私にはこれが結構衝撃でした。日向がいなきゃ影山の速攻は上手くいかないのに!って思ってたのです。でも、今になってよく考えれてみれば、何故鷲城先生を始めとした人達が、そういう評価を下したのかが分かります。
『変人速攻は日向がいなくても成立し得るが、影山がいないと成立しない』んですよ。
宮侑が変人速攻を再現するまでは。
そう。影山が求めるスピードを出せる選手は全国津々浦々探せば結構いそうなんです。日向レベルの精度がでなくても、近い事はできる。スパイカーの手元で止めるという技だから、日向相手じゃなくても、今の影山なら可能でしょう。光来くん辺りなら、影山も満足出来るレベルで出来そうです。逆に日向のあのスピードを上手く使えるのは、その当時の劇中では影山しかいなかった。少なくとも宮城の中では影山しかいなかったんです。
日向1人では変人速攻は再現出来ない。そして、それ以外の技術が未熟。これが日向翔陽がその当時抱えていた大きな問題でした。
結果的に、日向は1人では評価されない、影山とセットじゃなきゃ戦えない、という壁にぶつかることになります。
全国大会編での宮侑
宮侑は、全国大会二回戦で当たった、稲荷崎高校のセッターでした。双子の治と合わせて宮兄弟。試合前にユースで知り合いになっていた影山のところにわざわざ出向き、日向を見ながら『俺ヘタクソと試合するの嫌いやねん』と言ってきた、性格ポンコツ野郎です。
しかし、試合が始まり、変人速攻を見た瞬間、態度が一変します。
『速くて早いのに、高さは一切殺さん。』
『わー!かっこええなぁ!』
そこからというもの、治と双子速攻(パクリ)をやってみたり、治と2人で、日向を見ていると腹が減ると言い出したり、試合中ずっと日向に釘付け。
挙げ句の果てに、
『俺はいつかアンタにトスを上げるで』『ただその前に、インターハイで潰したるから覚悟しときや』
という捨て台詞を吐いて去っていきます。
稲荷崎戦の後、暫く宮兄弟は出てきません。音駒との試合や、梟谷の試合、全国大会編は結構色々あったので、出番がありませんでした。1年以上出てこなかったので、とっくの昔に兵庫に帰宅したものと思われていましたが、何と烏野と鴎台の試合中に観戦席で再登場します。
日向翔陽にとっての宮侑と宮治
鴎台戦中の観戦席での北さんと宮兄弟の会話から、宮兄弟の目当てが日向であることが分かります。
そう。この2人は烏野全体でも、影山目当てではなく、『日向翔陽』を目当てに烏野戦を観戦していたのです。
時間を巻き戻してみましょう。
稲荷崎戦を読み返せば、宮兄弟が固執しているのが、他でもない日向であることが分かります。『おもろいなぁ』『腹減るなぁ』『感激したで、翔陽くん』などなど、褒める言葉が向かう先は、兎にも角にも日向日向なのです。
実は後にも先にも、日向個人にこの2人ほど固執していた選手はいません。音駒の研磨は固執していたと言えますが、それは攻略対象のボスとしてであって、チームメイトになりたいという類のものではありませんでした。及川さんは「チビちゃんはトスを上げてみたくなる選手だね」と言って、ブラジルで有言実行しましたが、その言葉は日向本人に言ったわけではなく、伝えていた先は岩泉です。多分日向はその事実を知りません。
そう。宮侑は、全編を通じて、初めて日向翔陽という1選手に、いつかチームメイトになりたいという願いを込めて、
『俺はいつかあんたにトスをあげるで』
と言い放った人物なのです。
日向自身がその言葉の意図を理解していたかは不明ですが、ハイキューという物語、及び日向の人生にとって、この宮侑の言動は大きな意味を持つものでした。何故なら、この発言は宮侑が影山抜きの日向翔陽という選手を認めたという証拠だったからです。身内補正なし。ユースのセッターを務めるレベルの宮侑からみても、日向翔陽という人間はいつか彼と同チームになれる資質を持っていると明言された瞬間でした。
そもそも、宮侑と影山を目当てに、全日本の監督が試合の観戦をしていたわけですが、その彼自身が
『宮侑は影山以外にも、日向翔陽にトスを届けてくれる存在がいることの証明』
と言い切っています。宮侑が現れたことで、日向は影山抜きでもやっていける可能性が出てきたのです。
それは影山抜きでは評価されないという、日向のバレーボール選手としては致命的だった弱点を、補い、さらなる高みへ連れていってくれる可能性を含むものでした。
宮侑にとっての日向翔陽
全国大会編のみを読んでいるだけだと、『侑が日向のことをどう思っていたのか』というのを考察するのは、簡単なことではありません。敵チームでしたし、前半は煽り行為を行うわ、嫌味を言うわで、とてもじゃないけど、仲良し!になりそうな感じではありませんでした。
(だからこそ、最後の発言に度肝を抜かれるわけですが)
上から観戦してくれていると分かって初めて、宮侑が日向のことを心配してくれてそうということに気付けるわけですが、それでもそんなに深い仲になりそうな雰囲気はありません。
しかし!プロ編が始まってからというもの!宮侑は豹変します!お前誰だ!ってレベルで。
私個人が叫び声を上げたのは、試合が始まってすぐの、最初のトス。あの!宮侑が!速攻を使うわけでもなく!!
『最初はちゃーんと挨拶せなな』
とただただ日向のためだけに高いトスを上げるのです。
あの宮侑がですよ?!?!?!
結婚おめでとう!!!!!(錯乱)
その後も『翔陽くん!』と呼んだと思えば、日向のトスでスパイクを決めたりします。泣きました。
順番が逆になるのですが、宮侑にとっての日向翔陽を考察する場合は、そのプロ編の記憶を持ってから、全国大会編を読み直した方がいいのだと思います。
日向翔陽という選手にとって、その言葉がどう響いていたかは分かりません。作中では今のところ明言されていないからです。(見落としてたらごめんなさい)
ただ、1つ言えるのは、その言葉は事実になり、今日向をうちのスパイカーと呼んでいるのは、宮侑なのです。日向が侑がいるチームを選んだとは思いません。それと同時に、MSBYにおける2人の関係は特別のように見えます。
治もわざわざ出店して、侑の様子をはしゃぎ過ぎだと言いながら観戦していますね。侑と日向の新変人速攻をニヤニヤしているところから考察するに、恐らく情報共有を沢山している。侑と治のなんだかんだで仲がいい関係性を考えると、日向個人とも仲良くなっている可能性が高いと思います。
影山との3年間をノリノリで超えていく宮兄弟恐るべし。
侑日よ永遠に。
長くなりましたが結論を一つ。
日向翔陽にとっての運命の相手は、
宮侑である。
ここまで読んで下さった皆さん、どうもありがとうございました!