最近流行りのリファラル採用ってどうなの?
こんにちは、怠惰な優等生・樋口です。
最近「リファラル採用」ってよく聞きますよね。
日本ではもともとベンチャー企業がよく使っていたような気がします。
今では大手さんでも積極的にやられているのでしょうか…。
ざっくりは知っているものの、あまり周りの市況感なども知らないので、調べつつまとめていってみたいと思います。
リファラル採用とは?
まず、リファラル採用とは、自社の社員の知り合いを候補者として紹介してもらう採用手法です。
特にWeb業界、IT業界ではよく聞きます。
実際に同業他社に転職する人もたくさん見聞きしました。
企業の採用手法は人材紹介・求人媒体・ダイレクトリクルーティング・リファラルの4つに分けられると思います。
リファラル採用は全てと比べた中でもコストが低く、さらにマンパワーもあまり必要がないため、かなり重宝して行きたいと考えられています。
リファラル採用のメリットは?
①採用コストの削減
すでに少し記載していますが、リファラル採用を行うことで採用コストを大幅に削減することができます。
人材紹介を使って採用する際には一人当たり100万から150万程度、年収が高い場合にはより高額なコストがかかります。
これは人材紹介会社さんに手数料として採用した人の年収の◯%を支払うからですね。
求人媒体を使う際には、媒体掲載料や、応募してくれた候補者の書類選考や日程調整、面接などをたくさんやってようやく一人採用できる、というような単縦なお金としてのコストだけでなく、手間や工数という意味のコストもかかります。
ダイレクトリクルーティングの場合には、自社が欲しいと思う候補者像に当てはまりそうな条件で検索し、レジュメを確認し、いいと思った候補者さんにメッセージを送り、返信があった場合には日程調整を行うという手間がかかります。さらに、そのサービスを利用するための利用料もかかります。
ざっくりいうと、欲しい候補者にめぐり逢うまでにすごく時間と手間とお金がかかるんですよね。
しかもそれをやっているのは大抵の企業が人事だけですよね。
人事も人数に限りがあるので、やれる範囲はかなり狭まってしまいます。
これを社員みんなでやろうというのがリファラル採用です。
さらに、紹介した候補者さんが採用された場合には、賞与がもらえるケースが多いです。
企業によって、一人当たりいくらと固定されている場合や、その候補者さんの年収の数パーセントと決まっている場合があります。
それでも、上記のような手法で採用するよりもコストダウンできるんです。
②より企業文化にマッチした人を採用できる結果、定着率が向上する
「企業文化」ってその企業に入って実際に働いてみるまでわからないと思いませんか?
人材紹介会社の人にいろいろと口頭でお伝えしても、本当に理解できる方ってどのくらいいらっしゃるでしょうか。
求人票にいくら細かく書いても、読んだだけでわかる方ってどのくらいいらっしゃるでしょうか。
正直な話とても難しいと思います。
だからこそ、その会社のことを一番知っている社員が、知っている相手に対して誘うことで、より企業文化にマッチした人を候補者として集めることができると思います。
企業文化とのマッチ度が高ければ、違和感を覚えることもかなり少ないので、結果として長期就業してもらえる可能性が高くなると思います。
③社員の自社理解度が高まる
リファラル採用を行うということは、今会社がどんな人が欲しいと思っているのかがしっかりと共有される必要があります。
最終的な理想の姿にはなりますが、社長が社員のことをどう考えていて、今後企業がどう大きくなるから、そのためにはこんな人が必要だと思っていて、だから今このポジションで採用を行う、ということが共有されるのが理想だと思います。
自分が知り合いを誘うとなると、人に伝えられるくらい自社のことを理解していないといけません。
社長や経営陣からの共有をもらった上で、自分でも考えることで、より自身が納得感をもって働くことができるようになると思います。
そういう意味でもリファラル採用は既存社員のエンゲージメントをあげる役割を持っていると思います。
リファラル採用のデメリットは?
そんなリファラル採用ですが、もちろんデメリットも存在します。
①紹介した候補者が不採用になった際の人間関係悪化
社員から紹介してもらったから全員採用になるとは限りません。
もちろん不採用になる可能性もあります。
すると、紹介してくれた社員と候補者の間で気まずくなる可能性も多いにあるんですよね。
だからこそ誘いたくないと思う人もいるかもしれませんね…。
②知り合いと同じ職場で働くことによる関係悪化
逆に、めでたく採用となった際にも、今度は同じ部署で働く可能性もあり、すると今まで友人関係だった人とビジネスの関係を持つこととなります。
今まで友人として対等だったにも関わらず、配属先で上司・部下の関係になる可能性もあります。
時には厳しいことも言わなければならないこともあるでしょう。
その結果友人関係が悪化する可能性も0ではないと言えます。
③紹介してくれた社員退職時のモチベーション低下
今では転職も普通になってきた世の中だからこそ、紹介してくれた社員が転職する可能性もあると考えられます。
そんなときに、再度引っ張られて別の企業に一緒に転職する可能性も考えられますよね。
引きづられないようにするためにも工夫が必要になりそうです。
④社内に派閥ができる可能性
社内全体にリファラル採用を依頼する際には特に、今会社のことをあまりよく思っていない社員に紹介してもらった候補者が採用となった際、その後社内で派閥ができる可能性があると考えられます。
誰からの紹介なのかも気をつけながら見るか、依頼する人を絞るかした方がいいかもしれませんね。
最後に。
最近流行りのリファラル採用に関して調べてみました。
現職でもリファラル採用を行なっていますが、現職ではそれ以前にやった方がいいことがいっぱいあるのでなんとも言えない気持ちになりながら見ています…。実際に紹介したこともありますが…。残念ながら不採用でした…。
実際にリファラル採用を成功させるためにはどうしたらいいのかなども今後まとめて行って見たいと思います。
最後まで読んでくださった方の人生に少しでもプラスになりますように。