森のつぶやき

気ままに文章を投稿します。

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おしゃれな人に憧れる話

ドトールにおしゃれなおじいさんがいた。 紺色のハンチング帽子に、細いフレームの眼鏡。うぐいす色のセーター。 そして小指にはシルバーの曲線が特徴的なリングをはめている。 幾何学模様デザインのスカーフをシルバーのスカーフどめで留めているので指輪との統一感もある。 HERMESとか、こんな感じの紺色と黄色の綺麗なスカーフ売っているのかな、とぼんやり思いながら、色合わせの美しさに魅入ってしまった。 足元は黒のタイツに、 黒革の穴が空いているデザインの靴。 (メダリオンハイカッ

    • 京都って中華が美味しいって知ってた?って話し

      修学旅行以来、度々訪れる京都。 私が思い浮かべるのは歴史ある街並みと美しい寺社仏閣、そして優しい味の和食と抹茶スイーツである。 私にとって彗星の如く現れた事実「京都って中華が美味しい」を実証するため、今回の計画を立てた。 結論、うまい。うますぎる。うますぎて旅の思い出は天津飯一色になった。 そもそも、中華料理はどこで食べてもうまいというのが自論である。餃子や麻婆豆腐、油淋鶏はふとした時に食べたくなるのだが、ふらっと入った街の中華料理屋はどこも外れたことはない。某中華チェ

      • 職場の先輩とご飯を食べたお話

        職場の先輩とわざわざプライベートでも会うことはほとんどない。だが、気心が知れた人は例外だ。 私の先輩のちーさんは、メガネをかけていて小柄だ。なんとなく小動物を思わせるが、好奇心旺盛で熱量の高い「二次元推しオタク」(因みに2.5次元にも進出をしている。)でもある。 私とちーさんは一時期同じ部署で仕事をしていて仲が良くなった。朗らかで話しかけやすい人なので、新人時代の私はよく助けてもらっていた。 ただ、どこか天然さを感じる人でもあり仲良くなるにつれて、ちーさんのことを「いじ

        • スペインで香水を買うお話

          死ぬまでに一度は行きたい街と心に決めていたバルセロナに念願叶って母と訪れることができた。6月のバルセロナの空は、美しい青でまさに太陽の似合う街だった。道ゆく人々は小麦色の肌をしており、私は自分の生っ白い肌と見比べて、彼らの健康的な肌見せに憧れを抱いた。 ある日、ゴシック地区を母と観光をした。ここはかの有名なコロンブスが登った階段があると言われるように、古くからある街並みであった。スペイン王国が覇権を持ち、世界地図を広げ始める前、からある街並み。時空を超えたロマンスに私は心躍

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