ピアノは何歳から?絶対音感・脳の発達に効果的な時期を解説
ピアノは何歳から習い始めるのがいいと思いますか?
わたし自身は、4歳の娘が最近「ピアノを習いたい」と言い出したので、すぐに習い始めたほうがいいのか気になっています。
同じ思いを持つママ、パパもいるのではないでしょうか。
ピアノは音感や脳の発達のためには、早いうちに始めたほうがいいと言われますよね。
そこで、何歳頃に始めるのがいいのか、音感や脳にどんな影響があるのかまとめました。
ピアノは何歳から始める?
ピアノは早く始めたほうが、音感をはじめとした音楽的スキルや、脳の発達にも良い影響があると言います。
では、実際にピアノを習うことで脳や体にどんな影響があるのでしょうか。年齢別にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
絶対音感を身に着けたいなら5歳までに習い始めるべき
絶対音感は、幼児期に適切なトレーニングを受ければ身に付けることができると言われています。言葉の習得と同じで、耳の発達のピークと言われている3歳~5歳頃に習い始めるのがよいでしょう。
音感とは、音の高さを認識する能力で、誰にでもある程度あるものです。音の高さを認識するときに、例えば「ド」と比較して「レ」がわかったり、何かと比較して判断できるような音感を「相対音感」と言います。
「相対音感」に対して、ある音を聞いたときに他の音と比較せず音の高さがわかるのが「絶対音感」です。絶対音感がある人はなんと20万人に1人なんだとか。
絶対音感を持っているメリットは楽曲への理解や習得が早くなり、記憶力や再現性も高くなるので演奏上達の大きな力になることです。
楽器を演奏する上で役に立つ絶対音感を身に着けたいなら5歳までに習うほうが、それ以降に習うより身に付けやすいと言われています。
育脳なら4~6歳が効果的
ピアノは育脳にも効果的です。脳の発達は3歳ごろから活発になり4~6歳ごろがピークと言われています。育脳の効果を期待するならなるべく早くピアノを始めるといいですね。
実際にピアノを習うことによって得られる脳の発達への影響は具体的には次のようなものです。
考える力が向上する
頭がよくなる
記憶力が発達する
考える力が向上する
ピアノを演奏するときの複雑な指の動きは脳の前頭前野の動きを活発にします。前頭前野が発達すると「考える力」が向上します。
頭がよくなる
譜面を読む、音を聞く、正しく指を動かす。ピアノを演奏する一連の動きは、ワーキングメモリ(作業記憶)という脳の機能を駆使しています。
頭のいい人はこのワーキングメモリの機能が高いと言われています。ピアノを弾くことはワーキングメモリの機能を大きく伸ばすので、頭がよくなるとも言えるのです。
記憶力が発達する
複雑な指の動きと、脳のワーキングメモリのフル稼働により、脳の構造自体が変わると言われています。その一つとして、脳の海馬という部分が発達し、記憶力が発達することが脳科学の観点から実証されています。
子どものうちに育てたい脳の機能がたくさんありますね。
4~6歳ごろになると、大人の話もわかるようになり、座っていられる時間も長くなります。
習い事をはじめやすい時期でもあるかもしれません。
体の負担が少ないのは6歳以降から
ピアノを習うのは音楽的スキルや、脳への影響を考えると3~5歳がおすすめと言われますが、身体的な面からみると、6歳以降からがいいでしょう。
人の骨格が安定するのは6歳前後。本格的なピアノの鍵盤は重たいので、まだ骨が不安定な幼児の指には負担がかかりすぎるようです。
実際多くの音楽教室の幼児クラスでは、鍵盤の軽い電子ピアノやエレクトーンでレッスンを行っています。本格的なピアノで演奏をするのは幼児クラスを終えた小学校からが大半です。
ピアノを習うというと、音感や脳へのメリットばかりに注目しがちですが、「弾きたい」「上手くなりたい」といった「意欲」が育つのも6歳ごろ、小学生になるころからと言われています。
学ぶ意欲やできるようになりたいという挑戦する意欲もぜひとも汲み取ってあげたいし、育てたいですよね。意欲・好奇心・挑戦することも成長しても持っていたい大事なメンタルの一部です。
弾く力が伸びる6歳ごろに併せて気にかけてみるといいでしょう。
集中力・度胸を身に付けるなら早めがおすすめ
ピアノを習う(ピアノ教室や音楽教室での電子ピアノ・エレクトーンを含む)ことによって、集中力や度胸もつくと言われています。
レッスン時間中は椅子に座り、譜面と向き合うので集中力が必要です。小さい頃はずっと座っているのが辛くても徐々に慣れていくでしょう。
さらに鍵盤楽器の演奏は目、手、足、耳の同時作業の繰り返しです。この同時作業によって脳の働きが高まり、集中力が向上すると脳科学で実証されています。
そして、ピアノ教室や音楽教室といえば発表会やコンクール。人前に出る舞台ではより集中力を使うので鍛えられますね。
同時に、人前でパフォーマンスする度胸も付くでしょう。
集中力や度胸といえば学校の授業だけでなく、大人になってビジネスシーンでも役に立つ大切な能力ですよね。何歳からでも身に付けることはできますが、できれば小さいうちから養いたいと思いませんか。
ピアノに興味を持っているかも重要
ピアノを習う上で忘れてはいけないのが、習う本人の気持ちです。ピアノに興味・関心がある状態で習うのがベストですが、幼児ではあやふやなこともありますよね。
そんな時には体験教室やお試しレッスンを受けてみるのがおすすめです。実際に、教室を見て楽器に触れてみて、子どもの様子を見てみましょう。
わたしも、とある音楽教室の体験を予約しました。その教室では事前に保護者に資料を配布し簡単な説明を受けてから参加する流れだったのです。
まだ、体験教室は受けていませんが、渡された資料の中にレッスンのサンプルDVDや動画のQRコードがあり、体験の前に子どもと見るよう勧められました。
実際に動画を子どもと見てみたところ、レッスンの流れもわかりやすく、子どもは知っている歌を一緒に口ずさんで楽しそうでした。「これならレッスンに参加できそうだな」と一安心。
教室に行けば本物の楽器があるので興奮する姿が目に浮かびました。
やはり、ピアノを通していろいろ身に付けてほしいという親心はありますが、一番は子どもの興味関心が大事だなと感じたところです。
興味があれば身に付く速度も、吸収力も高まることでしょう。子どもがピアノを習うタイミングごとのメリットも頭に入れつつ、関心を持たせる工夫も必要ではないかと感じたのでした。
ピアノの購入は焦らなくてもOK
ピアノを習うにあたり、「ピアノを買うべきか」という疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、ピアノの購入は急がなくても問題ありません。
実際に音楽教室で質問したところ、幼児向けのクラスではまずはエレクトーンや電子ピアノを使用するそうです。幼児にとって本物のピアノの鍵盤は重いからです。
また、カリキュラムを確認しても「聴く、歌う」ところから始まり、片手から徐々に演奏していくような流れです。レッスンで課題が出るようになる時期までに、電子ピアノ等を用意すれば問題ありません。
電子ピアノは卓上で使える手軽なサイズが、1万円台からあるので幼児のうちは自宅で子どもが扱い安いものを購入するといいでしょう。
わたしが話を聞いたのは大手の音楽教室でしたが、スクールによって違う考えもあるかもしれないので、気になる教室があれば、直接問い合わせをしてみることをおすすめします。
幼児期の自宅練習をサポートするコツ
ピアノは幼児期に始めるといろいろなメリットがあります。ですが、まだ集中力や理解力もなく、わがままが強い幼児期に自宅で練習したり継続するのは大変ですよね。
幼児期のピアノの自宅練習は家族のサポートが必要です。
具体的には次のような点です。
練習しやすい環境づくりをする
一緒に練習に付き合う
無理強いはしない
練習しやすい環境づくりをする
自宅で練習するとなると、テレビやおもちゃなど気になるものがたくさんありますよね。教室と違って緊張感もないので小さい子は気が散りやすいです。
練習しようと声掛けして一緒に片づけたり、部屋が片付いている状態のタイミングで声をかけたり親が気にかけてあげるといいでしょう。
一緒に練習に付き合う
子どもと一緒に練習すると子どもも楽しめ、安心できます。一緒にやろうと声をかけてあげると子供も自宅で練習しやすいし、逆に声をかけられたら応じてあげるとピアノがより好きになりそうですね。
もし、子どもが1人で楽しく楽器に触れているのであれば、手を出しすぎず近くで見守りましょう。
無理強いはしない
ピアノを始めたからと言って、練習を強要すると嫌になってしまう可能性も。子どもの気持ちに寄り添いながら、どうしてもやりたくないときは上手く休みをとりながら向かい合うとよいでしょう。
幼児期の習い事は楽しくないと続きません。まだ自分の気持ちを上手く表現できないこともあると思うので、親が子どもの様子をしっかり見ながら、ゆったり構えていくといいかもしれません。
まとめ
ピアノは何歳から習うのがいいのか、年齢ごとにメリットを見てきました。
絶対音感や育脳の観点からみると5歳までに始めるのがおすすめ。ただし幼児期の指の負担を考えると音楽教室で電子ピアノやエレクトーンから触れ合うと始めやすそうです。
習う本人の興味・関心があるかどうかも重要です。親がピアノを習うメリットを理解しつつ、子どもの成長や気持ちに合わせて習うタイミングを見極めるといいでしょう。
もし、気になる音楽教室やスクールがあるならぜひ、体験や資料を取り寄せて先生やスタッフの方に相談するのがおすすめです。わたし自身も実際に音楽教室の方の話を聞いてスッキリした部分がたくさんありました。
この記事が、ピアノを何歳から始めようか考えている方の参考になれば幸いです。
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