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【ヨーロッパ列車旅】1ヶ月で17カ国旅してみた景色⑤スイス・ピラトゥス山

イギリスから出発して5日目。この旅3カ国目のスイスに到着しました。オランダ・アムステルダムからチューリッヒは乗り換えなしの夜行電車で11時間36分でした。

今回、初めて夜行列車に乗り、アムステルダムからスイスのチューリッヒまで移動しました。この1ヶ月間の旅では合計4回夜行列車を利用し、「普通席」「コンパートメント」「寝台席」と3種類の席を体験しました。その経験から言えるのは、夜行列車に乗る際には「寝台席」を強くおすすめするということです。

アムステルダムからチューリッヒまでの列車は普通席を利用しました。この席は、日本の新幹線のような座席で、私が座ったのは向かい合わせの4人用シートでした。乗車当初は車内が混雑していましたが、途中の駅で多くの乗客が降り、日付が変わる頃には同じ車両に残っていたのはわずか4~5人でした。

しかし、普通席にはいくつかの難点がありました。車内の照明が一晩中点灯していること、また停車駅が多いことから、どうしても眠りが浅くなってしまいます。荷物は棚に固定して南京錠をかけていたため盗難の心配はありませんでしたが、睡眠の質が低くいと感じました。

どこでも寝れるタイプなので、寝心地良くないと思いつつも気が付いたらチューリッヒ駅に到着してました。

チューリッヒに到着した後、ピラトゥス山への登山鉄道の出発駅であるアルプナハシュタット駅に向かいました。この列車旅の中でも特に楽しみにしていた登山鉄道に乗ることができました。

本来はスイス滞在2日目にピラトゥス山へ登る予定でしたが、翌日の天気予報が雷雨だったため、急遽スイス到着日に予定を変更しました。チューリッヒ駅で荷物を預け、駅のキオスクで水とランチを購入して山へ向かいました。ここでスイスの物価の高さに驚愕。水と簡単なランチだけで3,000円以上もかかりました!

チューリッヒからピラトゥス山のあるアルプナハシュタット駅までは約1時間24分。ピラトゥス山の登山鉄道は、ユーレイルグローバルパスを所持していると割引が適用され、半額で乗車することができます。

登山鉄道の発着駅

ピラトゥス山(Pilatus)はスイスのルツェルン湖の南に位置する標高2,128メートルの山で、壮大なアルプス山脈の一部を成しています。また、ピラティス山の注目ポイントの一つが、登山鉄道です。この登山鉄道は、世界で最も急勾配な登山鉄道として知られています。電車が進むたび、窓の外にはスイスらしい風景が広がり、鐘を付けた牛たちがのどかに草を食む姿も見られました。しかし、途中で雲の中に突入し、視界が真っ白に。景色が見られないのではと少し不安を感じましたが、山頂に到着すると雲を突き抜け、目の前には壮大な景色が広がり感動しました。

山頂からは、雄大なアルプス山脈の姿が広がっていました。雪が残る険しい山々が連なり、その壮観さに圧倒されます。日差しが非常に強かったため、サングラスを持参して正解だったと感じました。

散策コースは全部で5つのルートがあり、すべてを制覇しました。


1〜3のコースは道が緩やかで、気持ちよく歩けるルートでした。4のコースは急な道ではありますが、短時間で高台に登ることができ、景色も美しかったです。そして、最も大変だったのが5のコースでした。道幅が狭く、急な崖が続くため、歩くのに少し怖さを感じる場面もありました。距離も最長で、往復に約1時間かかりました。しかし、その分景色が一番素晴らしく、途中で野生の山羊を見かけることもできました。このコースでは個人的に最も印象的な景色を楽しむことができました。

5のコースを歩いている時の景色。途中姿は見えないけれど牛の鈴の音が聞こえるのが気持ちいです。
アイベックス(Alpine ibex)と呼ばれるアルプスに生息するヤギの一種
険しい道も何箇所かありました。
4の頂上からの景色

ショップやレストランがあるエリアには景色を楽しめるベンチがたくさん設置されており、そこで駅で購入したサンドイッチを食べながら絶景を満喫しました。もちろん、カフェやランチを楽しめる場所もいくつかありましたが、どれも値段が高めだったので、食べ物を持参して正解でした。

アルプホルン(Alphorn)と呼ばれるスイスの伝統的な管楽器の演奏をしていました。

景色に夢中になっていたら、帰りの登山電車が非常に混雑しており、3本ほど見送った後、ようやく乗車できました。このような観光地では帰りの便を時間指定で予約しておくべきだなと思いました。


チューリッヒで乗り換え、荷物をピックアップして宿のあるブルック駅まで移動。ブルック駅から宿までの道を歩いているとEURO 2024(UEFA欧州選手権)のパブリックビューイングがやっていました。準々決勝「ポルトガル対フランス」戦です。この試合は0-0のまま延長戦に突入し、最終的にフランスがPK戦で3-0で勝利を収めました。ちょうどPK戦を見ることができました。

スイスでの宿泊先は「Brugg Youth Hostel」。木造の建物が可愛らしく、スイスらしい風情を感じられる温かみのあるドミトリーでした。夜には虫の音が聞こえ、自然に囲まれた穏やかな雰囲気がとても素敵でした。朝食には自家製ジャムやチーズが提供され、どれもとても美味しく、素敵な宿でした。


スイス2日目は小国リヒテンシュタインへ向かいます。



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