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妹が現地、沖縄へ。

今年の1月から僕の会社に入社して経理を担当してくれている妹、佳奈。前職は地元、三重県名張市にある中小企業の事務として頑張っていた。しかし、顔を合わせるたびに出てくる会社の愚痴。僕は佳奈を採用して「仕事って夢があって、楽しんだぞ!?」と思って欲しくて猛烈なオファーを出した。本人が首を縦に振るまで長く時間がかかったけど意を決して新しい環境に飛び込んできてくれた。その覚悟はきっと相当な決断力だったに違いない。

現在、佳奈の勤務は三重県で在宅ワーク。会社の経理業務を主に担当しながら雑務やオペレーティング、営業も兼ねた何でも屋さん。社員同士の交流不足、現場の知識不足など、在宅ワーク特有の大きな壁が立ちはだかっている。社員として現場の空気や仲間と一緒に過ごす時間は必要不可欠だと判断し、チームビルディングを目的として6月後半から1週間ほどの沖縄勤務がスタートした。

沖縄での勤務を開始するものの、不慣れな環境で未経験の業務が多いのが事実。責任感の強い佳奈のことだからあまり無理をしないようにと伝えた。沖縄で勤務する社員も佳奈のことをとても配慮してくれていた。失敗しながらも皆に支えられ頑張る姿に兄として社長としてもとても嬉しかったし、皆がそれぞれを気遣える組織になっていることを実感した。

きっとこのメンバーがずっといてくれたら会社は安定するのだけれど、経営ってそんな甘いものではない。会社のために自らの目標の実現にブレーキをかける時代は終わった。僕もそんなことは微塵も望んでいない。僕の理想は、会社と社員が共通の目標を描ける事業の創出だ。まぁ、それもそんなに甘いものではないのだけれど。そもそも大人になって夢を語れる人間は、それほど多くはない。きっと佳奈も何か自分を変えたい気持ちを持って入社してくれたはずだ。

ある時、不慣れな立ち仕事で筋肉痛になり心身ともに疲れていたので僕は休むように指示した。しかし、佳奈から沖縄で勤務ができることや普段画面越しでしか会えない仲間と過ごす時間を大事にしたいと伝えてきた時、やっぱり僕の妹だと思った。僕もきっと同じ判断をする。無理は禁物だけど、無理した分は必ず成長へ繋がる。多少、無理をしてでもやらなきゃいけない場面は意外と多い。

沖縄フォトウェディングの撮影や新プランのモニター撮影など沖縄での業務で得たものは大きいだろう。三重県に戻ると佳奈にとっての通常勤務が始まる。間違いなく力はついてきている。遠く離れた沖縄にはたくさんの仲間がいることを忘れず、今回の沖縄滞在の経験を生かし自分を信じて頑張って欲しい。

佳奈が沖縄に滞在している期間は、ずっと同じ家で一緒に過ごした。同じ家から同じ時間に出発し、同じ職場で勤務する。同じ時間に昼ごはんを食べ、同じ時間に帰宅して一緒に夕ご飯を食べ、同じ時間に寝てまた同じ時間に出発する。そんな経験をできる兄は、世の中に決して多くはない。本当にありがとう。

佳奈が頑張る姿を目にして、僕もまたスイッチが入った。7つ離れた可愛い妹のためにも、そして社員のためにもまだまだ頑張らないといけない。その姿を見てもらって社員のモチベーションにもつながれば嬉しい。誰かの頑張りは、間違いなく誰かしらの頑張りにつながる。

それが「みんなで仕事する」ことで感じれる最大の魅力。それは決してフリーランスや個人では経験できないこと。それが今の僕にとって、また会社にとって1番大事にしたいことだ。

那覇空港まで見送りに行った時、沖縄滞在期間中にもっと撮ってやったらよかったと後悔しながら写真を撮った。写真はいくらあってもいい。そして長い間取り続けることができる関係であればさらにいい。

次会う時はもっと写真を撮ろう。その時までさようなら。


那覇空港での最後の1枚

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